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人気マンガのド派手な「必殺技」を「そう来たか」 再現に原作ファンも唸った実写版

バトルマンガでは最大の見せ場となる「必殺技」は、そのあまりのカッコ良さに、一度は真似したことがある人も多いでしょう。そうしたみんなの憧れを、実写化作品ではどのように再現してきたのでしょうか。

「抜刀斎に…吸い寄せられる!?」←実写版にはない?

画像は『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』公式サイト ギャラリーより (C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
画像は『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』公式サイト ギャラリーより (C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

 バトルマンガの「必殺技」には、絵だからこそ成立する派手さとカッコよさがあります。実写化作品では、その表現方法が大きな課題です。無理に再現すれば違和感が生まれ、かといって丸ごとカットすればファンの反感を買いかねません。これまで多くの人を唸らせてきた実写化作品は、こうした難題にどのように向き合ってきたのでしょうか。

●『るろうに剣心』天翔龍閃

 まず注目したいのが、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(原作:和月伸宏)の主人公「緋村剣心(演:佐藤健)」の必殺技です。原作でも屈指の人気を誇る奥義「天翔龍閃」は、右足を前に踏み込む抜刀術に、さらに左足の踏み込みを重ねることで「超神速」を実現する技とされています。実写版でも宿敵「志々雄真実(演:藤原竜也)」との最終決戦で、勝敗を決める一撃として強い印象を残しました。

 原作の「天翔龍閃」は二段構えの攻撃であり、初撃を防がれても超神速の斬撃が生み出す衝撃波や真空領域によって相手の自由を奪います。対して実写版では初撃の一太刀にとどまり、真空領域も再現されません。それでも左足で強く踏み込むカットを挿入することで、シンプルな殺陣のなかでも「天翔龍閃」であると分かる演出が施されていました。

 ほかにも本シリーズでは剣心の「九頭龍閃」をはじめ、「四乃森蒼紫(演:伊勢谷友介)」の「回転剣舞六連」や「沖田総司(演:村上虹郎)」の「三段突き」など、さまざまな必殺技が再現されています。いずれも誇張に頼らず、殺陣のなかにさりげなく落とし込まれており、動きの要点を押さえることで実写ならではのリアリティーを感じさせる仕上がりでした。

●『キングダム』ファルファル

 古代中国を舞台に、天下統一を目指す者たちの戦いを描いた『キングダム』(原作:原泰久)は、これまでに4本の実写映画が制作されています。そのなかで、王騎将軍(演:大沢たかお)を支える副官「騰(演:要潤)」の剣技は、ひときわ注目を集めました。

 大きな円を描くように振り回す騰の剣技は、「螺旋」と呼ばれる奥義をルーツとしており、剣を振るうたびに「ファルファル」という独特の擬音が響く点が特徴です。ファンの間では「ファルファルおじさん」と騰を指す愛称にもなっていますが、その音が剣から生じたものなのか、騰自身が発しているものなのかは解釈が分かれています。

 映画『キングダム 大将軍の帰還』では剣から生じる音として解釈され、眼光鋭い騰の姿と、風とともに人を切り裂く音が重なり合う迫力あるシーンに仕上がっていました。なお要さんは騰の剣術を再現するために、シリーズ第1作目で「左慈」役を務めたアクション俳優の坂口拓さんから直接指導を受けています。その経験が、高い再現度を支えていたのでしょう。映画5作目以降も期待です。

●『ウイングマン』デルタ・エンド

 ヒーローに憧れる少年が、ひょんなことから本物のヒーローになる夢を叶えるSFマンガが原作のドラマ『ウイングマン』(原作:桂正和)では、映像化にあたって必殺技が改良されています。

 そのひとつが、ウイングマンの必殺技「デルタ・エンド」です。分身によって敵を囲み、三角すい状の「デプスゾーン」と呼ばれる閉鎖空間を形成し、内部でエネルギーを爆発させるという攻撃でした。原作では「変身時間が残り3分にならないと使えない」「デプスゾーンの形成にもタイムラグがある」といった制約がありましたが、原作者の桂先生も監修に加わった実写ドラマ版ではこうした欠点が解消されています。

 変身直後から「デルタ・エンド」を発動し、デプスゾーン形成前に敵を拘束するなど、スピード感のある必殺技として描かれているのです。原作ファンからは「めっちゃかっこいい!」「必殺技としての説得力が増している」といった声があがり、高い評価を集めました。

(ハララ書房)

【画像】緋村剣心の必殺技「天翔龍閃」←再現度ヤバくね? こちらが実写版とアニメの「姿勢」の激似な比較です(3枚)

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ハララ書房

エンタメ記事専門の編集プロダクション。漫画・アニメ・ゲームはもちろん、映画やドラマ、声優にも精通。メイン・サブを問わず、カルチャーの最前線を追いかけていきます。

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