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原作と“異なるタイトル”のアニメ←なぜ違う? その理由に「納得」「確かにアウトかも」

原作マンガとアニメでタイトルが異なる作品には、さまざまな事情が隠されています。近年もSNS発のマンガ作品や過激表現を含む作品が、アニメ化にあたって改題され話題となりました。

原作とアニメで「異なるタイトル」が付けられる謎

アニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」放送35周年記念 Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ! BEST
アニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」放送35周年記念 Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ! BEST

 アニメ化にあたって改題されるケースは決して珍しくありませんが、そもそもなぜ原作名のままで放送しなかったのでしょうか? その背景には放送上の配慮や権利関係、さらには作品イメージの再構築など、さまざまな事情がありました。

 最近話題になったのが、人気マンガ『ショタおに』(作:中山幸)のアニメ化にともなう改題です。「背伸びしたい一途ショタ」と「おっとり高校生おにいさん」の日常BLを描いた本作は、2025年12月に『俺と悠兄!』のタイトルでTVアニメ化されることが決定しました。

 原作者の中山幸先生によれば、『ショタおに』はもともとSNSで更新していた「完全な趣味作品」で、内容がひと目で伝わるように「カテゴリ名」をそのままタイトルにしていたといいます。そのうえでアニメ化にあたっては「広範囲にカテゴリ名を作品名として使用する事により出る事情」を鑑みた結果、「親しみやすさが伝わる名称」へ変更されたそうです。

 このように放送上の配慮からタイトルが見直されるケースは少なくありません。アニメ化にあたりタイトルを『ぬきたし THE ANIMATION』に改題された『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?』(作:Qruppo)も、恐らくは同じような事情があったのでしょう。

 ほかにも2017年に映像化された『僕の彼女がマジメ過ぎる処女ビッチな件』(作:松本ナミル)は、「処女ビッチ」という表現を考慮してアニメタイトルを『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』へ。『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件』(原作:七月隆文)は、「ゲッツ」の生みの親であるダンディ坂野さんの許諾を得たうえで『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件』に変更しています。

 では、特に過激な印象のないタイトルが改題されたケースはどうでしょうか?

●商標問題、人気キャラがもたらした改題も

 横山光輝先生の人気マンガ『魔法使いサリー』は、もともと『魔法使いサニー』のタイトルで連載されていました。しかし「サニー」を商標登録していたソニーグループとの兼ね合いから、アニメ化の際には『魔法使いサリー』へ改題されたといわれています。

 一方で鳥山明先生の『Dr.スランプ』は、人気キャラクターの存在が改題につながりました。連載当初は天才科学者の「則巻千兵衛」を中心に物語が進みましたが、早い段階から少女アンドロイド「アラレちゃん」が作品の顔ともいえる存在になっていきます。アニメ化にあたっては、子供向け作品としての分かりやすさや、人気キャラクターの魅力を生かすことを意識し、「アラレちゃん」の名前がタイトルに加えられたそうです。

 また、こうした人気キャラクターの訴求力を意識した結果、原題の面影がまるでなくなってしまったケースも存在します。園山俊二先生の4コママンガ『ペエスケ』や、スタジオジブリのアニメ映画でも知られる『となりの山田くん』(作:いしいひさいち)がその一例です。

『ペエスケ』は落ちこぼれサラリーマンの「平野平助(通称:ペエスケ)」とその家族の日常を描いた作品でしたが、1990年放送のアニメ版では一家の飼い犬の名前を取った『ガタピシ』がタイトルに用いられています。対して『となりの山田くん』は、2001年放送のTVアニメ化にあたって妹の「ののちゃん」を中心に再構成され、タイトルも『ののちゃん』に変更されました。

 このように改題の裏にさまざまな理由が隠されたことが分かります。原作と異なるタイトルがついたアニメを目にした際には、背景にある工夫や事情を調べてみるのも面白いかもしれません。

(ハララ書房)

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ハララ書房

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