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「痛恨の失敗で絶望…」ドラクエ史上、最高難易度のファミコン版『ドラクエ2』 37年前に味わった「悲喜こもごも」

1987年1月26日に発売されたRPG『ドラクエ2』は、初代『ドラクエ』の発売からわずか8か月で世に出ました。前作を上回る発売本数を記録しましたが、あまりの難易度の高さに悲鳴を上げたプレイヤーも多いはずです。そこで発売当時、小学生だった筆者が、自ら経験した『ドラクエ2』の苦労話を振り返ります。

己を恨みたくなる絶望的なミスに涙

多くのファンが苦汁を飲まされたファミコンソフト『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(エニックス)
多くのファンが苦汁を飲まされたファミコンソフト『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(エニックス)

 1月26日は、今から37年前の1987年に国民的RPG『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(以下、ドラクエ2)が発売された日です。エニックス(現:スクウェア・エニックス)からファミコンソフトとして発売された本作は240万本を売り上げ、その後もさまざまなプラットフォーム向けにリメイクされました。

 発売当時小学生だった筆者は、友だちと情報交換を行い、苦難を乗り越えてクリアした思い出があります。そこで本記事では当時の記憶をたどりながら『ドラクエ2』で苦労した思い出を振り返ります。

『ドラクエ2』で苦労した部分といえば、「ふっかつのじゅもん」のことは忘れられません。ゲームを中断する際に表示される最大52文字のパスワードは、現代のようにスマホで気軽に写真が撮れない時代だったので、ノートやチラシの裏などにメモするしかありませんでした。

 筆者は、パスワードを書きとめたチラシをポケットに入れた服を洗濯されてしまい、文字が読めない状態に……。その事実に気づいたときは、しばらく立ち尽くしたことを思い出します。

 また、「ふっかつのじゅもん」をメモをする際にありがちなミスが、「め」と「ぬ」、「わ」と「ね」のようにパッと見で似ている文字の書き間違いです。

 メモを見ながら1文字ずつ入力した後、画面に「じゅもんが ちがいます」と表示されたときの絶望感は、今思い返してもゾッとします。諦めきれず、怪しい文字を別の文字に置き換えて何度も試しましたが、正しく入力できたことはありませんでした。

 そんな書き間違いを経験するたびに、時間をかけて慎重にメモをとるようになるのですが、今度は「時間」という壁が立ちはだかります。筆者を含め、友人たちの間では、家庭のルールでゲームは1日1時間までと制限されていて、「ふっかつのじゅもん」をいかに素早く書き終えるかがカギだったのです。

 ときにはダンジョンから戻るのに手間取り、許されたゲーム時間内に「ふっかつのじゅもん」を聞く場所にたどり着けず、母親に叱られながら、必死にメモをとる……なんてこともありました。

 こうした経験は筆者のみならず、当時のプレイヤーの間でも「あるある」だったようで、「ふっかつのじゅもんを書き写す時間はプレイ時間に含まれるかどうかで親と揉めた」などという声を聞くことがあります。

 そしてゲーム内で苦労したことといえば、やはり「ロンダルキアへの洞窟」は外せないでしょう。シリーズ屈指の最難関ダンジョンとも言われるこの洞窟には、数々の強力なモンスターが出現します。

 2回攻撃をしてくるキラーマシン(ファミコン版では「キラーマシーン」表記)をなんとか倒した後に、4匹のドラゴンに先制攻撃を食らって、なすすべもなく全滅するという経験を何度もしました。

 さらに、このダンジョンには落とし穴やループを繰り返す通路などの極悪なトラップも多く、自分でマップを作成しながら何とか突破した記憶があります。

 何度も挫折しそうになりながら、時間をかけてクリアできたときの嬉しさは、今となっては良い思い出です。

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