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40周年『星雲仮面マシンマン』 実は多かった少女ファンが「キュン」とした要素とは?

口が見えるのが逆に良い!? 強く優しく恋に一途なヒーロー『星雲仮面マシンマン』が女子に人気だった理由は、何だったのでしょうか。

危険を顧みず子犬を助ける好青年にキュン

原作は石ノ森章太郎先生『星雲仮面マシンマンDVD vol.1』(東映ビデオ)
原作は石ノ森章太郎先生『星雲仮面マシンマンDVD vol.1』(東映ビデオ)

 1984年1月13日にスタートした特撮ドラマ『星雲仮面マシンマン』(日本テレビ)は、先日40周年を迎えています。「X」では「#40周年マシンマン」に、たくさんの書き込みが寄せられていました。そのなかには女性ファンの声もたくさんあったのですが、実は本作は当時の特撮ヒーローとしては珍しく小学生の女子ファンが多い番組だったそうです。今回は「マシンマンの女子がキュンとしたポイント」を振り返ります。

『星雲仮面マシンマン』は、スーパー戦隊シリーズ、宇宙刑事シリーズが好調だった東映が第3のシリーズ化を狙って製作した作品です。激しいアクションとコメディタッチで、人気は上々でした。

 あらすじを振り返りましょう。『星雲仮面マシンマン』の主人公「ニック」はアイビー星の大学生で、卒論を書く目的で地球を訪れます。1週間の滞在予定でしたが、女性カメラマン記者の葉山真紀と出会って彼女に好意を抱きました。そして、科学で子供をいじめる組織「テンタクル」の悪事を戒めるため、ニックは高瀬健と名乗り主に真紀を守るために敵と戦います。

●OP映像でキュン!

 本作は特撮番組であり、基本は男子が見る作品でしたが、年が近い姉や妹が一緒にTVを見ていたのが人気のきっかけになったのでしょう。第一のインパクトは、毎週流れるOP曲の映像にありました。

 高瀬が車が行き交う道路へひらりと飛んで、路上をさ迷う子犬を助けるのです。そして腕に抱えた犬にほほ笑みかけたところに、テロップ「マシンマン・高瀬健/佐久田脩」と出ます。視聴者には、優しさと勇気を持った好青年とその役者名までが一瞬でインプットされました。「ここがキュンポイントだった」という女の子は多かったようです。

 主演俳優・佐久田脩さんは当時24才でした。19才のときSPドラマ『野菊の墓』(テレビ朝日)で、主演・山口百恵さんの相手役を演じて注目を浴びます。そして初めての主役が「マシンマン」でした。キリッとしたイケメンというより素朴な学生という顔立ちで、だてメガネを掛ける設定もヒーローとしては珍しく、親近感が沸いたのかもしれません。

【画像】え…っ? 改めて見るとめっちゃ多い!これが「石ノ森章太郎先生が生んだ特撮ヒーロー」が一堂に会した姿です(4枚)

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