歴代『ドラクエ』で「一番ケチな王様」は誰だ 旅立ちでもらえる金品がショボかった理由
どの王様がもっともケチなのかを比較

前提として、タイトルごとに、ゲーム内のゴールドの価値にどれほどの差があるのかは不明であることはご了承下さい。それを踏まえ、シンプルに支度品として提供された装備を、ゲーム内の販売価格に置き換えて比較してみます。
まず初代『ドラクエ』のラダトーム国王の支度品は、「現金120ゴールド」、「たいまつ(8ゴールド)」、「かぎ(53ゴールド)」なので合計181ゴールド相当になります。
続いて『ドラクエII』のローレシア国王の支度品は「現金50ゴールド」と「どうのつるぎ(100ゴールド)」です。それと王子が最初から持っていた「かわのよろい(非売品のため売値から換算:約150ゴールド)」も王様が提供したと仮定すると、合計300ゴールド相当になります。
最後に『ドラクエIII』のアリアハン国王が用意したのは、「現金50ゴールド」、「たびびとのふく(70ゴールド)」、「ひのきのぼう(5ゴールド)」、「こんぼう×2本(60ゴールド)」で、合計は185ゴールドでした。
金額だけを比較すると、僅差で初代『ドラクエ』のラダトーム王の支度金が一番ケチになりますが、『ドラクエIII』のアリアハン国王は、品ぞろえから見て4人パーティを想定した支度品だと思われます。それを加味すると、冒険者ひとりあたりの金額がもっとも少ない「『ドラクエIII』のアリアハン国王が一番ケチ」いう見方もできます。
いずれにしても、魔王討伐という重責を担わせるにしては、どの王様の財布も渋いのは間違いありません。主人公が出自の怪しい冒険者であれば理解できなくもないのですが、ゲーム内のセリフからは由緒正しき血を引く人物という認識だったはずです(ラダトーム国王が、初代『ドラクエ』の主人公のことを内心はどう思っていたのか分かりませんが……)。
実は『ドラクエ』の生みの親である堀井雄二氏は、過去に雑誌の読者コーナーのなかで「王様がケチ」という疑問に回答しています。堀井氏によると、プレイヤーに買い物をする楽しみを残すため、あえて最低限の装備にしたとのことでした。
たしかにゲーム序盤に頑張ってお金を貯めて、ようやくお目当ての装備を購入できたときの達成感は、いまだに忘れられません。つまり王様がケチというよりは、あえて主人公たちに過酷な試練を与えたと解釈したほうが自然なのかもしれませんね。
(大那イブキ)



