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ガンダムシリーズの「やらかしキャラ」3人 たった「ひと言」が敗北のきっかけに?

「ガンダム」シリーズには本人が気付かなくても、結果的にストーリーに影響を与える失敗をした「やらかし」キャラクターがいます。そんな彼らのしでかした行動を振り返りましょう。

余計な行動で主人公が参戦

カミーユがエゥーゴに参加したのは「やらかし」キャラのせい? 画像は『機動戦士Zガンダム』メモリアルLD-BOX(バンダイビジュアル)
カミーユがエゥーゴに参加したのは「やらかし」キャラのせい? 画像は『機動戦士Zガンダム』メモリアルLD-BOX(バンダイビジュアル)

「ガンダム」シリーズには、身勝手で無自覚な行動がとんでもない結果を生み出してしまった「やらかしキャラクター」たちがいます。その代表ともいえるのが『機動戦士ガンダム』で「シャア・アズナブル」の部下として登場するジオン軍のパイロットの「ジーン」です。

 同じくシャアの部下の「デニム曹長」や「スレンダー」とともに「サイド7」内部に潜入し、そこで行われていた「V作戦を偵察する」のが本来の任務でした。しかし、「ホワイトベース」に運び込まれるモビルスーツの姿を目の前にし、ジーンは軍功を手にするために命令を無視して攻撃を始めます。

 結果的に、ジーンの攻撃がきっかけで、近くに居合わせた「アムロ・レイ」が意を決して「ガンダム」に乗り込んだのです。そのままジーンは、ガンダムの初陣で倒されて命を落とします。

 もっとも、実際に搬入される途中だった「ガンタンク」や「ガンキャノン」など数機のモビルスーツを破壊する戦果を挙げており、「V作戦」の妨害という意味では彼の行動自体は擁護できなくもありません。しかし、彼の行動によってアムロがガンダムに搭乗したことによって、次第にジオン軍が劣勢になっていくことを考えると、彼の判断は大きな失態ともいえるでしょう。

 主人公がガンダムに乗るきっかけを作ったという点においては、『機動戦士Zガンダム』に登場する、同作における敵組織「ティターンズ」のパイロット「ジェリド・メサ」も、ジーンと似ています。主人公「カミーユ・ビダン」の名前を呼ぶ声に、「女の名前なのに、なんだ男か」と口に出して反応してしまったのが、ジェリドの間違いの始まりでした。

 激怒したカミーユはジェリドに殴り掛かり、つまり「ティターンズのメンバーに暴力をふるった」ということで、反連邦組織「エゥーゴ」の一員ではないかと疑われて基地で拘束されます。

 そうしてカミーユが拘束されている間に、ジェリドは禁止されていた「居住区における超低空飛行」をしたことで「ガンダムMk-II」を基地に墜落させました。基地は負傷者があふれ混乱をきたし、カミーユはこれに乗じて脱走、さらに自分を殴った憲兵に報復するため「ガンダムMk-II」を奪います。それだけでなく、このような経緯でティターンズに恨みを持った結果として、「ガンダムMk-II」に乗ったままエゥーゴへ同行することになりました。

 また、ジェリドはティターンズの指揮官「バスク・オム」の策略もあったとはいえ、人質がカミーユの母親だとは知らずに殺害し、さらにカミーユの憎しみを募らせることになります。その後の活躍でカミーユがエゥーゴの勝利に果たした功績を考えると、ジェリドの「ひと言」がティターンズ壊滅のきっかけを作ったともいえるかもしれません。

【画像】え、余計なことするから… こちらが「やらかしキャラ」と縁の深いMSです(6枚)

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