ヒロインは「エロゲ」コスプレ好き!?胸キュン必至の『その着せ替え人形は恋をする』
現在4巻まで発売されている、福田晋一先生の『その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする』が、電子書籍配信サイト「コミックシーモア」で開催された『みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2020』で男性部門賞に選ばれました! 甘くてドキドキな展開に、心をがっつり撃ち抜かれます。
ひたむきな主人公とかわいすぎるヒロインが「コスプレ」で急接近
電子書籍配信サイト「コミックシーモア」で開催された、『みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2020』で、福田晋一先生の『その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする』が男性部門賞に選ばれました。
高校生1年生になった、主人公の五条新菜(ごじょう・わかな)。彼は祖父と二人暮らしをしながら、祖父に師事しつつ、雛人形の頭を作る頭師(かしらし)を目指しています。雛人形づくりの練習、雛人形鑑賞、雛人形と会話(?)という雛人形づくしの趣味が災いして、周囲にとけ込めない新菜。高校に進学しても、友達ができない日々が続きます。
そんな新菜ですが、自宅のミシンが壊れてしまい、学校の被服実習室のミシンを借りて作業をすることに。いつものようにひとりの時間を過ごしていたら、クラスの人気者の美少女、喜多川海夢(きたがわ・まりん)に人形づくりを見られてしまいます。あわてふためく彼を尻目に、彼女からはまさかの提案が。
「あたしにコス衣装作ってくれないかな……!?」
過去に雛人形づくりの趣味を否定された経験から、自分の「好き」を表現できなかった新菜。彼をタジタジにする行動力で、自分の好きを謳歌する海夢。人形から「人」の衣装づくりをすることとなった彼ですが、ドン引きするようなエロゲを楽しげに話す海夢の期待に答えたいと、ひたむきそのものの姿勢で衣装づくりに没頭します。
そして彼をコスプレイヤーの世界に引きずりこむ(?)海夢も、本当にいい子なんですよ。強引なようでいて、ちゃんと相手のことを気遣っている。太陽のようにまぶしい笑顔と、健康的なエロさを兼ね備えている。こんな子にグイグイ来られたら、年頃の男子は冷静でいられるでしょうか、いいや無理です。
終始圧倒されっぱなしの新菜は、急スピードで彼女に心惹かれていくわけですが、それは海夢も同じ。彼女の趣味と真剣に向き合い、これまで培ったスキルを爆発させる新菜もまた、彼女の心を動かします。新菜が大切にする言葉をきっかけに、2巻で海夢に起こる心境の変化は、今すぐに読んでほしいです。
そして新菜たちの才能が開花する、2巻からのコスプレシーンこそ、この作品が本当に面白くなる瞬間かもしれません。キャラクターへの愛を全力で表現できる、コスプレの楽しさ。好きを表現するって、こんなに心躍るものなんだと、読んでいて思わずこみ上げるものがありました。コスプレを軸に繰り広げられる、少年と少女の成長と恋模様。一緒にキュンキュンを味わいながら、その様子をこっそりのぞき見しませんか?
(サトートモロー)