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「これもザクの子孫?」ジオン軍の顔「ザクII」の系譜はどのように紡がれていったのか

MS「ザクII」は、ファーストガンダムでの登場のみならず、その後のシリーズや派生作品に登場するMSに大きな影響を与えました。各機の開発経緯を掘り下げると、ザクIIの血脈が受け継がれていることに気付きます。

「ザクII」が誕生したからこそ後継機も生まれるに至った

ジオン軍の「顔」。「HG 1/144 ザクII」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
ジオン軍の「顔」。「HG 1/144 ザクII」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

「ガンダム」シリーズの魅力を語ろうとすれば、バリエーション豊かな「モビルスーツ(MS)」と、その洗練されたビジュアルは必ず挙がるでしょう。ファンであれば、思い入れのある機体がきっとあるはずです。また『機動戦士ガンダム』から始まり、続編や派生作品へとつながる歴史を踏まえることで、作品をより楽しめる点も同シリーズの醍醐味といえるでしょう。

 そうしたひとつであるMSの開発史を振り返ると、「ジオン公国軍」が開発した傑作機「ザクII」の存在は、陣営を問わず全体を俯瞰しても、とても大きいことがうかがえます。ザクIIは「ジオン軍の顏」といっていいほどの機体であり、その汎用性の高さから「一年戦争」のあらゆる場面で運用され、そしてその後のMS開発において大きな影響を与えることになるのです。

 OVA作品である『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場した突撃専用MS「ドラッツェ」は、ザクIIのパーツが流用された機体です。ブルーを基調とした全身、脚部に長いスラスターといった見た目をしており、ザクIIの面影はありませんが、胴体には「ザクII F2型」のパーツが利用されています。

 ドラッツェは、ジオン公国軍の残党である「デラーズ・フリート」が独自に開発した機体で、兵力や資材が乏しかったために、胴体にザクII、脚部に戦闘爆撃機「ガトル」のスラスターを流用するという寄せ集めによって完成しました。簡易的なMSではあるものの、高い機動性によって偵察任務や陽動作戦に投入されるなど重要な役割を果たしています。

 戦いによってほとんどの機体を失うことになりますが、「グリプス戦役」「第二次ネオ・ジオン戦争」以後も運用されました。たまたま流用できただけかも知れませんが、ザクIIの存在があったからこそ、誕生したMSともいえるでしょう。

 また、ザクの後継機といわれているのが映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で描かれた「ギラ・ドーガ」です。

 ネオ・ジオンは、MSの開発技術が進化する過程において方針が定まらないなか、改めて原点に戻って「ザクIIの系譜」を再評価するに至り、その結果、ザクの設計思想を受け継いだギラ・ドーガが開発され、後に「ネオ・ジオン」の主力機となります。旧ジオン系のMS開発技術が反映されていることもあり、いかにザクIIの設計思想が洗練されたものかがうかがえる機体となりました。

【お前のどこがザクなのか?】異形の機体ほか「ザク」の血脈にあるMSをチェックする(6枚)

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