「夢を見させてもらった」 原作とは違う終わり方も評判だった実写化成功作
原作とは違う展開を描いた大人気医療ドラマ

●『JIN-仁-』
「スーパージャンプ」(集英社)で2000年から2010年まで発表された『JIN-仁-』(著:村上もとか)を原作とした、2009年と2011年のドラマ版も、原作から分岐したような違う結末を描いています。
同作では「謎の男」と揉み合って階段から転落した結果、西暦2000年から江戸時代にタイムスリップしてしまった外科医の「南方仁」(演:大沢たかお)が、現代医療を用いて人びとを救っていくことにより、歴史に影響を与える物語が描かれました。
『JIN-仁-』の終盤は、仁が江戸時代でお世話になった「橘咲」(演:綾瀬はるか)が、緑膿菌にかかって死の淵をさまよいます。彼女を救おうとした仁は崖から転落し、元いた2000年に再びタイムスリップしました。
そこは仁がタイムスリップする直前の世界で、仁は自分こそが冒頭の「謎の男」だったと気付くのです。しかし、江戸時代の仁は言葉を発せず、相手が自分であることを伝えられなかった結果、タイムスリップする前の自分と揉み合いになってしまいます。
原作ではふたりとも階段から転落して、江戸時代から来た仁は過去に舞い戻りました。2000年に戻って手に入れた薬で咲を治療した仁は、最終的に彼女と結婚しています。現代に残った方の仁が働く「仁友堂病院」も、江戸時代にいる仁と咲のふたりを筆頭に作られたものでした。
それに対し、ドラマ版では江戸時代から来た方の仁は階段から転落せず、入れ替わる形で現代の仁が消えてしまいました。江戸時代から来た仁は再び過去に戻ることはありませんでしたが、薬だけは江戸時代に届き、その薬を投与された咲の命は助かっています。
江戸時代から仁についての痕跡や記憶は消えてしまいましたが、仁は咲の子孫である「橘未来」(演:中谷美紀)を通して、江戸時代で咲は消えた仁を思い続けて生涯独身を貫いたことを知ります。
そして、ラストでは未来が病院に運び込まれ、彼女の手術を仁が執刀するところで終わりました。仁と咲のたどった運命は違いますが、「原作とは違うのに破綻せず、惜しまれながら亡くなったキャラが生き続ける世界の可能性まで考えられる素晴らしいラスト」「仁が咲からの手紙読む場面で泣いた」と、好評の声も出ています。
※記事の一部を修正しました。(2024年6月13日 12:23)
(LUIS FIELD)


