「まさかの監督本人の実話」 内容も手法もトラウマ級、でも必見のアニメ映画
カルトマンガ原作の衝撃アニメ映画

●『地下幻燈劇画 少女椿』
丸尾末広先生によるマンガ『少女椿』を原作とした映画『地下幻燈劇画 少女椿』は、児童虐待、エログロ、強姦、動物殺傷など過激な世界観の作品で、1992年に公開されました。映画版は『ドラえもん』や『めぞん一刻』の原画、動画も担当していた原田浩さんが、絵津久秋名義で演出、台本、作画、監督など何役も手掛けて製作されています。
物語は、母親を亡くし孤児となった少女「みどり」が見世物小屋に引き取られるところから始まります。見世物小屋の下働きとしてこき使われる毎日を送るみどりは、さらにそこで芸人仲間から壮絶ないじめを受けるのです。
いじめの内容はかなりショッキングな内容が多く、例えばみどりに生きたままの鶏を食べさせるように強要したり、みどりが大切にしていた子犬を同僚が殺して犬鍋にされてしまったりと、とにかく目を背けたくなるシーンが満載でした。
顔をそむけたくなるような描写が多数あるものの、本作は独特の世界観が高く評価されています。また、紙吹雪やスモークなどを使う特殊な「仕掛け上映」が行われる作品としても有名で、配給担当の密閉映劇霧生館の公式サイトによると、これまで神社の境内やマンションの地下室など、映画館ではない場所でも上映されてきました。
同作は国内外で何度も上映されるも、1999年にスペインの「サンセバスチャン ホラー&ファンタジー映画祭」参加後、成田税関でマスターフィルムが没収されます。その後、製作会社に書類が届き「国内輸入禁止、上映禁止」扱いとなっています。なかなか観ることができないことも相まって、カルト的な人気の作品となりました。
(LUIS FIELD)





