『ガンダム』パイロットたちの「ふたつ名」なぜそう呼ばれる? 色や地名…役職由来も
戦争をテーマに描かれた「ガンダム」作品を彩る要素のひとつに、パイロットの「異名」「ふたつ名」があります。特徴を端的に言い表した異名には、一度聞いただけで忘れられないインパクトがありました。
戦場で広まる「異名」「ふたつ名」に秘められたロマン

「ガンダム」シリーズ作品のなかには、さまざまな「異名」「ふたつ名」が登場します。そこまで作品に詳しくない人でも、「赤い彗星」や「白い悪魔」が誰のことを指した言葉なのか知っているのではないでしょうか。
本名ではなく、いつの間にか定着した異名で通じることに、ロマンを感じる人も多いはずです。今回はガンダムシリーズで使われた、印象的な異名について振り返ります。
●色がモチーフの異名は定番中の定番!
「白い悪魔(ガンダム、アムロ)」や「赤い彗星(シャア)」のように、機体カラーやパイロットのパーソナルカラーがそのままふたつ名になるケースは定番です。
たとえば黒や紫を基調にした機体に搭乗するジオン公国軍のエース部隊「黒い三連星」は、アニメ内でも活躍しました。「ガイア」「オルテガ」「マッシュ」が繰り出した奇襲戦法「ジェットストリームアタック」を覚えている人も多いことでしょう。
また、『機動戦士ガンダム』の劇場版に登場した「青い巨星(青き巨星)」は、「ランバ・ラル」の異名です。一年戦争の前からラルのパーソナルカラーは「青」であり、自機を青く塗装していたことで知られています。
なお、量産機であるモビルスーツ「グフ」のカラーが青い理由に、ラルの影響があったのかは不明です。ただしラルは、プロトタイプの頃から、グフのテストパイロットを務めていたのは事実です。
ほかにもパイロットのパーソナルカラーがモチーフの異名として、MSVでおなじみの「白狼」こと「シン・マツナガ」(ドズルの部下で、ジオンのエース)、「真紅の稲妻」こと「ジョニー・ライデン」(キシリアの部下で、ジオンのエース)などもいます。
ちなみに、「白い狼」と表記された場合はシン・マツナガではなく、『機動戦士ガンダムAGE』に登場する「ウルフ・エニアクル」の異名なのでお間違えなく。
●地名がモチーフの異名には紛らわしいモノも
色だけでなく、場所や地名がモチーフになった異名も存在します。たとえば「木星帰りの男」と聞いて、誰を思い浮かべるでしょうか。
『機動戦士ガンダム』に登場した元祖「木星帰りの男」といえば、ダンディなニュータイプ「シャリア・ブル」です。そして『機動戦士Zガンダム』に登場した「パプテマス・シロッコ」も、やはり「木星帰りの男」の異名で呼ばれています。
両者ともに、木星船団を率いた指揮官という点が共通しており、過酷な任務を成し遂げた男たちです。
さらに「ソロモンの亡霊」や「ソロモンの悪夢」なども地名を冠する代表的な異名です。このふたつは混同されがちですが、「ソロモンの亡霊」は、『機動戦士ガンダム』でモビルアーマー「エルメス」のパイロットを務めた「ララァ・スン」の異名です。
ララァは、ソロモン周辺にいた連邦艦艇を超長距離からエルメスのオールレンジ攻撃で襲ったため、このような異名で呼ばれるようになりました。
そして「ソロモンの悪夢」は、OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する元ジオンのエースパイロット「アナベル・ガトー」の異名です。一年戦争時のソロモンで、連邦の艦艇を多数撃沈し、この異名がつけられました。
ほかには『機動戦士ガンダムSEED』に登場した「ムウ・ラ・フラガ」の「エンデュミオンの鷹」という異名も、地名がルーツです。ムウは、月面のエンデュミオン・クレーターで大戦果を挙げたため、英雄として称賛されました。


