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えっモロに見えてましたけど? 意外と「R指定」にならずに済んだ「実写化」映画

マンガやアニメを原作とした実写作品のなかには、元の作品が過激でグロテスクやエロシーンが盛り込まれ、R指定の年齢制限がつけられることもあります。ただ、なかには過激な描写がありながらもR指定がつかなかった作品が存在しており、子供も観られるものの、注意は必要です。

過激でもPG12にとどまった実写作品たち

映画『地獄少女』ポスタービジュアル (C)地獄少女プロジェクト/2019 映画「地獄少女」製作委員会
映画『地獄少女』ポスタービジュアル (C)地獄少女プロジェクト/2019 映画「地獄少女」製作委員会

 毎年多数公開されているマンガの実写化映画のなかには、原作がかなり過激な作品もあり、映画倫理機構(通称:映倫)から「R指定」を受ける場合もあれば、ギリギリの見せ方で「PG12指定(小学生の観覧には、親または保護者の助言、指導が必要)」にとどまったケースもありました。子供も観られるものの、大人でも面食らう場面が出てくる、注意が必要な作品もあります。

●『地獄少女』

 2005年から2017年にかけて4期まで放送され、岩田さゆりさん主演で2006年にドラマ化もされた人気アニメ『地獄少女』は、玉城ティナさんを主演に迎え、2019年に実写映画化されました。

 深夜0時に現れるサイト「地獄通信」に晴らせない恨みを書くと、「地獄少女」こと「閻魔あい(演:玉城ティナ)」と彼女に付き従う「三藁」たちによってその相手が地獄に落とされるという設定の物語です。実写版は2024年8月公開のホラー映画『サユリ』(原作:押切蓮介)も話題の白石晃士監督が手掛けており、PG12ながらグロテスクなシーンが多く含まれています。

 物語序盤、ライブ中に男に襲われたアイドルの「御厨早苗(演:大場美奈)」は「地獄通信」に犯人の名前を書き込み、その男をあいたちが地獄に落とします。犯人は「斬首の刑」に処され、三藁のひとりである「一目連(演:楽駆)」によって刀で首をはねられました。その際、首がボトッと落ちる描写や、切断された後の首の断面が映し出されるという過激なシーンが展開されます。

 そのほか、女性が自らナイフで首を切り、血が吹き出て死亡するシーンや、呪いによって植物のようなものが体を突き破って生えてくるシーンなども描かれました。

 このようにショッキングな描写もありますが、「実写だけに原作よりもホラーやグロテスクな描写が多く、満足度高め」「『人を呪わば穴二つ』を的確に表した怨み恨まれる胸糞ドラマで好き」「玉城ティナさんの閻魔あいは、一遍死んでもいいと思わせるハマり役」といった声があがっており、作品は高く評価されているようです。

●『ふたりエッチ』

 1997年から「ヤングアニマル」で連載が始まったマンガ『ふたりエッチ』(作:克・亜紀)は、2000年のTVドラマ以降、何度か実写化されており、実写映画化もされた作品です。2012年までに森下悠里さん主演で映画が4作制作され、2019年には青山ひかるさん主演で再度実写映画化されました。

 本作は、お互いに経験がないままお見合い結婚した夫婦の「小野田真」と「小野田優良」が、本当の夫婦になるためステップアップを目指す物語です。

 作者が「これはただのHマンガではありません」と語っている原作同様、ただ過激なだけではなく、性生活を充実させるために、お互いがさまざまな努力をするシーンが本作の見どころでした。普通ならR指定になって当然の題材ながら、行為の場面はギリギリの見せ方でPG12にとどまっています(2019年版は特に指定なし)。とはいえ2011年版は、スタイル抜群の優良を演じる森下さんの胸があらわになるシーンや、真を艶かしいランジェリー姿で誘惑するシーンも盛り込まれていました。

 人気グラビアアイドルの森下さんが演じた優良は、ネット上で「色気があって魅了された」「スタイルが良くて理想の奥さん」との声が出るなど、彼女の魅力の虜になった人も多かったようです。あくまでも微笑ましい夫婦の純愛ラブストーリーとして、観られる作品です。

【画像】え…っ?「ミートくん」もやってたん? こちらが「多彩過ぎ&美し過ぎ」な玉城ティナによる「実写化キャラ」たちです(9枚)

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