もうタイトルからして「地上波いいんすか?」 衝撃的内容だった2024夏ドラマ
2024年の夏クールは約50作品の夏ドラマが放送され、ドロドロした不倫ものや理性と欲望の狭間で揺れる男性心理を描いた作品など、さまざまなジャンルがありました。なかには大人向けの性的な描写や残虐な場面が描かれ、耐性が必要な作品もあります。
先の読めない展開に沼ってしまう
約50作品が放送された2024年夏クールのドラマは、ハラハラ(もしくはドキドキ)する展開や、狂気的な演技を披露した役者によって注目を集めた作品もあります。今からでも配信で最新話まで視聴できる、衝撃的で面白い作品を振り返りましょう。
●『初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~』
元乃木坂46の樋口日奈さん主演で、DMM TVにて独占配信されているドラマ『初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~』は、横馬場リョウ先生の同題マンガが原作です。
主人公「財前穂波(演:樋口日奈)」は、夫「俊一(演:芳村宗治郎)」の不倫に気付き、ショックを受けます。そして、偶然出会った既婚者の隣人「時松千尋(演:佐伯大地)」に恋心を抱くようになり、「平穏な日々を取るか」「新しい恋を取るか」の選択で葛藤する、という物語です。
同作は穂波が嫌悪感を示していた不倫に対して復讐するのではなく、受け入れてしまうといった予想外の展開が序盤で描かれ視聴者を驚かせました。第2話では、俊一が穂波に不倫を謝罪したにもかかわらず、再び穂波を裏切ります。穂波は友人に相談し自分の気持ちを整理した後、帰宅してすぐに俊一の上に跨り濃厚なキスをする場面が描かれました。
物語中盤までは不倫を許していたように見える穂波ですが、第9話で急展開を迎え、穂波は俊一に離婚を切り出します。そして、離婚したくない俊一が穂波の両手を自分の首に当て、「穂波のせいで俺死ぬよ?」と首を絞めさせようとするシーンが登場しました。
口元に笑みを浮かべながら死ぬと脅す俊一に、ネット上には「不倫しといて離婚されそうになったら死のうとするなんて救いようがなさ過ぎる……」「サイコパス過ぎ」と、嫌悪感をあらわにする人の意見も見受けられました。ただ、同作は主人公の心情が繊細に描かれてもおり、観ると思わず感情移入してしまう作品です。
●『サバエとヤッたら終わる』
早坂啓吾先生の同題マンガが原作で、Netflixにて独占配信されているドラマ『サバエとヤッたら終わる』は、濱田龍臣さんと沢口愛華さんがW主演している大学が舞台の「ラブエロコメディー」です。
フットサルサークルのマドンナ「桜井美波(演:進藤あまね)」に恋する主人公「宇治(演:濱田龍臣)」は、サークル仲間のサバエこと「鯖江レイカ(演:沢口愛華)」に恋愛相談する日々を送っています。そのような宇治がサバエのグラマラスな身体と下ネタに惑わされながらも、桜井さんと結ばれるため、一線を越えてはならないと理性を保とうと奮闘する物語です。
同作はコメディー要素が強く、宇治とサバエの掛け合いや宇治のひとり芝居に思わずクスッとなる場面が多数登場します。また、サバエの胸元をアップにしたシーンや、サバエがサークルの飲み会で同級生へ「アウト」な行動をする場面もありました。
第6話ではサバエたちから宇治の飲み会での失敗談を桜井に話されそうになったり、宇治が桜井を尾行しているのがサバエにバレたりと、宇治の恥ずかしい場面が描かれます。終盤以降では飲み会での失敗談を先輩からもいじられ、このような宇治の姿に青春時代の甘酸っぱい思い出がよみがえったのか、視聴者のなかには、共感性羞恥心を抱いてしまう人もいたようです。
その同作に対しては、「バカバカしくてめっちゃ笑って観れた。とにかく主演ふたりの相性がめちゃくちゃ良かった」「奔放なサバエと煩悩に翻弄される宇治くん。濱田さんはやらしい笑い方もしっかりいやらしくてウケました」などの声が出ています。原作のように、心地いいテンポ感で行われる濱田さんと沢口さんの掛け合いに注目の作品です。