「なんで普通に戦えるの?」物理法則を無視したコスチュームが忘れがたいキャラ
アニメのなかには、特徴的なコスチュームによって印象に残りやすいキャラがいます。あまりにも常軌を逸した服装の場合もあるため、ファンの間では「現実で再現可能なのか?」というテーマで、議論が交わされることもあるようです。
仕組みってどうなってるの?
アニメのなかには、特徴的な「コスチューム」によって印象に残りやすいキャラクターもいます。あまりにも常軌を逸した服装の場合もあるため、ファンの間では「現実で再現可能なのか?」「どうやって戦ってるんだろう」という目線で議論されることもあるようです。
●『FAIRY TAIL』エルザ・スカーレット
2006年から2017年にかけて「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された同題マンガ(著:真島ヒロ)が原作のTVアニメ『FAIRY TAIL』で、「妖精女王(ティターニア)」の異名を持つ「エルザ・スカーレット」が着ていた鎧は、特徴的なデザインで、多くの方の記憶に残っているのではないでしょうか。
同作は、魔法を使う「ギルド」のメンバーたちの冒険や絆を描いた物語です。エルザは魔導士ギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」の最強女魔導士といわれており、別空間にストックしている武器や鎧を呼び出して換装する、「騎士(ザ・ナイト)」という魔法を駆使します。その鎧の種類は、100種類以上といわれていました。
そのどれもが防御や攻撃などの役割に応じたデザインになっており、そのなかでも代表的な鎧は、同時にいくつもの武器を操ることができる「天輪の鎧」です。
天輪の鎧はエルザの能力を高める魔法の鎧で、周りを複数の剣が舞い、背中に大きな翼が生え、その重そうな見た目から「エルザはなぜ普通に戦えるのか」と疑問の声があがっています。
エルザが人より力持ちなことは、初登場シーンで自分の身体の数倍はある怪物の角を片手で持っていたことからも分かりますが、自分の筋力だけで大きな翼が生えた鎧を着て戦うのは物理的に難しいのではないでしょうか。
第38話「運命(デスティニー)」の戦闘シーンを振り返ると、天輪の鎧を着用後、浮遊しながらなめらかな動きで戦っていました。鎧の重さがエルザの負担になっている描写はないので、鎧に特殊な能力が付与されている可能性もあります。
●『コードギアス 反逆のルルーシュ』ゼロ
2006年から2008年にかけて放送されたTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主人公「ルルーシュ・ランペルージ」といえば、黒の騎士団を率いる「ゼロ」という別名があり、その際にまとうコスチュームのデザインが「ミステリアスでかっこいい」とファンから人気を集めています。
黒を基調とした大きなマント、顔を覆うほどの大きさで常に立ったままの固そうな襟、素顔を隠すための戦隊ヒーローのようなマスクが特徴で、反逆者のリーダーというカリスマ性をかもしだすコスチュームは、多くのコスプレイヤーが真似するほど人気でした。コスプレをするなら忠実に再現したいところですが、どう頑張っても実現できない部分があります。
それは第4話「その 名 は ゼロ」で描かれた、ルルーシュの親友でありライバルのような存在である「枢木スザク」を救うときに、一瞬ながら「襟が波打つ」シーンです。実際に襟を作成してみた人によると、「襟を立たせるためにワイヤーを入れるため、物理的に襟は波打たない」そうなので、「ゼロの襟はどうやって作っているのか気になる」との声があがっています。なぜ4話で襟が波を打ったのか定かではないですが、いずれ、技術の進歩でこの場面も再現できるコスプレイヤーが現れることを期待して待ちましょう。