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「幸せな姿見たかった」ファン多いけど結ばれなかった「公式両想い」カップル

数多くのマンガでは結ばれて幸せな終わりを迎えるカップルがいる一方、両思いなのにもかかわらず結ばれなかったカップルもいます。そのような切ないキャラたちには、読者から「幸せになる姿が見たかった……」と声があがることもありました。

結ばれないまま最終回を迎えた切ない公式カップリング

アニメ『【推しの子】』キービジュアル (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
アニメ『【推しの子】』キービジュアル (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

 恋愛模様が描かれているマンガでは、公式カップルが誕生することも少なくありません。しかし、なかには両思いでありながら、最後まで結ばれることのなかったキャラたちも存在します。

※この記事は『【推しの子】』『進撃の巨人』『銀魂』のネタバレを含みます。

 両思いだったにもかかわらず、結ばれなかったカップルといえば、マンガ『【推しの子】』(原作:赤坂アカ/作画:横槍メンゴ)の主人公「星野アクア」と、ヒロイン「有馬かな」が挙げられます。本作は、推しのアイドルの子供として転生したアクアと妹の「星野ルビー」が母親を殺害されたことをきっかけに芸能界に入り、それぞれの思いを胸に歩んでいく物語です。

 アクアは有馬かなと、もうひとりのヒロイン「黒川あかね」の両方から好意を寄せられ、三角関係になっていました。終盤、アクアは夢のなかで前世の自分から有馬への想いを指摘され、ふたりが両思いだったことが明らかになります。その後、有馬が想いを伝え、ふたりは結ばれるかと思われました。

 しかし、アクアは母親を殺した黒幕「カミキヒカル」からルビーを守るために行動し、最終的に命を落としてしまいます。ふたりが結ばれると思っていた読者も多く、この結末にショックを受けたファンも少なくありませんでした。

 また、人類を食らう巨人との戦いを描いた『進撃の巨人』(作:諫山創)の主人公「エレン・イェーガー」と、ヒロイン「ミカサ・アッカーマン」も、結ばれずに最終回を迎えています。序盤からミカサはエレンに好意を抱いていましたが、エレンは彼女に対して同じ気持ちを持っているかは、はっきりとは分かりませんでした。

 物語の終盤、エレンは自らの目的のために悪役として行動して、最終的には自身の思惑どおりに、ミカサに討たれる道を選びます。その後、エレンは「道」と呼ばれる場所で親友の「アルミン・アルレルト」と会話し、アルミンが「(ミカサは)案外すぐに良い人見つけてあっさりくっつく気もするなぁ…」と挑発すると、エレンは「そんなの嫌だ!!」と、本心を口にするのです。

 さらにエレンは、「一生オレだけを想っててほしい!!」「オレが死んだ後もしばらく…10年以上は引きずっててほしい!!」と、ミカサへの思いを語りはじめます。このシーンによって、ふたりの両想いは確定しましたが、結ばれないまま終わる彼らの関係に涙するファンの声が多くあがりました。

 そのほか、ヒロイン側が短い出番ながら多くの人気を集めているのが、『銀魂』(作:空知英秋)の真選組副長「土方十四郎」と一番隊隊長「沖田総悟」の姉「沖田ミツバ」のカップルです。

 同郷で真選組を結成する前からの仲であるふたりは、そのときからおたがいに好意を寄せていました。しかし、土方は江戸へ行く際にミツバから告白されるも、彼女の幸せを思い冷たく突き放すのです。その後、時は流れミツバは「蔵場当馬」という商人と婚約をしますが、その正体は裏で攘夷志士と通じる武器商人でした。

 土方は蔵場を捕えるため対峙し、そのときに「惚れた女にゃ幸せになってほしいだけだ」と、ミツバへの気持ちを吐露します。その後、蔵場は成敗され、ミツバは持病で亡くなり、土方とミツバは結ばれないまま本エピソードは幕を閉じました。この切ない物語は読者からの人気が高く、アニメ版の完結編となる映画『銀魂 THE FINAL』の公開を記念した「名エピソード総選挙」では2位に輝いています。

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ? 「可愛すぎるだろ」「いま見ると涙」 こちらが『押しの子』アクアと有馬かながちょこんと座ってる姿です

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