「僕が一番ガンダムをうまく使えるんだ」←本当? もっと活用できた武装あるやん!
60mmバルカンを真に活用できる人物とは?

その理由は「ミノフスキー粒子」「物資不足」「アムロの人となり」の3点にあるのではないかと考えます。
『機動戦士ガンダム』で描かれる「一年戦争」では、「ミノフスキー粒子」でレーダーが無効化されていました。近接防御用の機関砲といえば、レーダーと連携する「CIWS(近接防空システム)」が実在します。60mmバルカンもこうした運用を予定されていたものの、ミノフスキー粒子で実力を発揮できなかったのではないでしょうか。
そして、物語序盤の母艦「ホワイトベース」では、とにかく物資が不足していましたから、前述したようなテクニカルな使い方を試す機会もあまりなかったのでしょう。序盤の未熟なアムロでは、あれこれと武器を使い分ける余裕もなく、自然と本編のようなスタイルが定着したのかも知れません。
さらに、アムロの性格もあるでしょう。内向的なところがあり、反抗期を迎えてはいるものの、根は真っ直ぐな少年です。目つぶしやフェイントといったからめ手は思いつかなかったのではないでしょうか。
では、ホワイトベースの誰なら60mmバルカンを有効活用できたでしょうか。これは完全に仮定の話ですが、「カイ」と「ハヤト」ではないかと思います。
カイは後にジャーナリストになるほど観察力に長けており、ものごとを俯瞰で見られる人物ですから、いろいろな活用法を発想したでしょう。
そしてハヤトは組技系格闘技である柔道を学んでいます。彼であれば「組み合って両手が使えない、相手としても避けようがない状態から撃てる砲」である60mmバルカンの真価や、フェイントの重要性に気付いたことでしょう。
彼らがガンダムのパイロットになっていれば、離れたところや組み合った状態から目つぶしを狙う、新たな「白い悪魔」像があったのかも知れません。
(箭本進一)





