今やキャスティング見るだけで楽しめる 20年以上前の衝撃「R指定」マンガ原作映画
マンガ原作のR指定の映画は、大人でも観るのにちょっぴり勇気が必要です。しかし意外な俳優の若かりし姿、ないしは過激なシーンに挑戦する姿が観られるのであれば、がぜん興味が湧いてくるのではないでしょうか。
若きエンケンさんのド変態演技から目が離せない?

これまでに公開されたマンガ原作の実写化映画のなかには、刺激的な暴力表現や性描写などを理由に、R指定に区分された作品がいくつもあります。なかでもいまから20年ほど前の作品を振り返ってみると、意外な俳優が過激なシーンに挑戦しているのも驚きです。
●『援助交際撲滅運動』
2001年に公開された映画『援助交際撲滅運動』は、『殺し屋1』の山本英夫先生と『天然少女 萬』のこしばてつや先生による同名コミックが原作です。90年代の女子高生、通称コギャルの援助交際をテーマにした作品で、当時40歳前後だった遠藤憲一さんが主演を務めています。
主人公の「クニ(演:遠藤憲一)」はテレクラの店長で、強い性欲を持て余していました。ついには「援助交際撲滅」という大義名分のもと、テレクラで働く青年「オギス(演:佐藤幹雄)」とともに、援助交際に励むコギャルを相手にヤリ逃げを繰り返します。しかし、ひょんなことからコギャルのボス「アヤ(演:遠野小春)」に目を付けられてしまい、コギャルvs変態オヤジの攻防へと発展していくのです。
クニは強烈なサディストで、毒牙にかかった女性は無理矢理ひどい目にあわされます。一方でアヤは美人局の常習犯で、数々の男性を辱めては暴力をふるっていました。デリケートなところに爆竹や釘をさされるなど、バイオレンスな性暴力のオンパレードではあるものの、どちらも因果応報の結末を迎えるラストは必見です。
●『神の左手 悪魔の右手』
ホラーマンガ界の巨匠、楳図かずお先生の『神の左手 悪魔の右手』は、5つの独立したエピソードで構成されたオムニバス作品です。2006年に公開された映画版は、そのなかのひとつである『黒い絵本』をベースに制作されており、「平成ガメラ」3部作や『デスノート』で知られる金子修介監督がメガホンをとりました。
メインキャラクターのひとりである「ソウ(演:小林翼)」は、人間の悪意を夢で予知するという特殊能力を持っている少年です。その姉で、物語の主人公「イズミ(演:渋谷飛鳥)」は、凄惨な予知夢に苦しむ弟のために奔走し、やがて猟奇殺人鬼と対峙することになります。主演の渋谷飛鳥さんをはじめ、前田愛さんなど女性キャストたちの貴重な若手時代が拝める同作ですが、それぞれが惨たらしい手口で犯人の餌食にされてしまうので観るのに覚悟がいるかもしれません。
原作と異なる箇所はあるものの、楳図ワールドの再現を試みた挑戦的な作品になっているほか、劇中には楳図かずお先生がカメオ出演しており、そこも見どころです。
●『東京大学物語』
2006年公開の映画『東京大学物語』は、江川達也先生による青春ラブコメマンガを原作とした作品です。原作者である江川先生自らが監督を務めた意欲作でもあり、デビュー6年目の田中圭さんが出演しました。
東京大学を目指す高校生カップルの瑞々しくも痛々しい青春を描いた物語で、原作の主人公は函館向陽高校の男子高生「村上直樹(演:田中圭)」だったのに対して、映画版ではヒロインの「水野遥(演:三津谷葉子)」を主人公に物語が進んでいきます。
原作と異なる視点で物語が楽しめるのもひとつの魅力ですが、なんと言っても最大の見どころは田中圭さん演じる村上のベッドシーンでしょう。製作会社がソフト・オン・デマンドということもあり、劇中に登場する濡れ場はかなり濃厚で、作品を見た人からも田中圭の色気がハンパない」といった声があがっていました。
なお原作は、これまで紡がれた物語のすべてを覆す衝撃のラストで幕が閉じます。対して映画では結末はもとより、終盤の内容が大胆にアレンジされており、原作に勝るとも劣らない驚きを与えてくれるはずです。ラスト10分の展開は見逃せません。
(ハララ書房)
