『ZZ』の愛されキャラ「エルピー・プル」生誕祭…最近また妹が増えたって知ってた?
今もプルの妹たちが増殖するワケ

実のところプルシリーズという設定は、『ZZ』放送当時は明確なものではなく、あくまでもファンの考察レベルにとどまっていました。それが徐々に公式化していったのは、「ガンダム」関係のゲーム媒体からといわれています。
つまり「スーパーロボット大戦(スパロボ)」シリーズや「ギレンの野望」シリーズに登場した「プルクローン」といった存在が、その認知度を高めていったということでしょう。ゲーム発信で設定が追加されていくのは、「ガンダム」シリーズではよくあることです。
こういった土壌の上に、『UC』で明確な設定が加わりました。小説版では「プルスリー」という名前が見られ、「4番目」や「6番目」という表現もあります。ここで正式に、『ZZ』で登場したNT部隊はプルシリーズであり、その数は12人という公式設定となりました。
ところが近年、ここに更なる追加設定が加わっています。発信元はソーシャルゲーム『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』でした。こちらには「ノン」「リン」「レイ」という3人のキャラクターが登場しています。
この3人はプルシリーズでありながら能力が実戦レベルにないため、プルシリーズに加えられず「プルナンバー」を獲得するために訓練しているという設定でした。そのため名前がゼロを意味する言葉から付けられています。まとめると、12人のプルシリーズ以外のプルクローン、ということになるでしょう。
ほかにもガンダム関係のマンガ作品において、プルと同じ顔を持ったキャラクターが登場するなど、クローンという設定を生かしたオリジナルキャラクターが何人か登場していました。拡大解釈すると、プルのクローンは何人でも生み出される(メタ的に設定可能)ということで、今後も際限なくプルシリーズが登場するかもしれません。
もっとも、それは原典となるプル、そしてプルツーの人気があってのことでしょう。放送当時のプルの人気は『ZZ』のなかでも飛びぬけていて、各種アニメ雑誌の表紙を飾っていました。雑誌『アニメージュ』が主催する「アニメグランプリ」の第9回キャラクター部門でも堂々の1位となっています。
プルツーの方も先日「Figure-rise Standard プルツー」が販売されていました。姉妹ともに鉄板の支持層がいるからでしょうか。そういえば「元祖SDガンダム」で、デフォルメ姿のプルが組み立て説明書の解説役に抜擢されていたこともありました。
前述したゲーム「スパロボ」シリーズでもその人気がわかります。悲劇的な最期を迎えたにも関わらず、プルが戦死する「スパロボ」タイトルはほとんどありません。むしろプルツーとセットでいることがお約束となっています。その仲睦まじい姿は、ファンが望んでいた姿といえるでしょう。
近年では、ここに末妹のマリーダも加わり、「年上の妹」という特異な設定で描かれています。誰が付けたのか、この3人を「トリプルズ」と呼ぶそうです。カードダス「新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承【二人の皇子編】」では、「人魚姫プル三姉妹」という姿も描かれていました。
いつの時代も人気者のプル姉妹ですが、これ以上は悲惨な妹たちが登場しないことを祈るばかりです。
(加々美利治)






























