『ガッチャマン』主役を食う大人気! 最終話で描かれた「コンドルのジョー」の最期
放送開始から50年以上経過した『科学忍者隊ガッチャマン』は、タツノコプロが制作したSFヒーローアニメの最高峰です。なかでもサブリーダー「コンドルのジョー」の人気は、主人公「大鷲の健」をしのぐ勢いで、終盤ではジョーを中心に物語が展開されました。いったい、どのような最終回だったか覚えていますか?
2番手として「最高」と名高いジョーの活躍
![コンドルのジョーがパッケージに描かれた「ANIMEX1200シリーズ [19]テレビオリジナルBGMコレクション 科学忍者隊ガッチャマン」(日本コロムビア)](https://magmix.jp/wp-content/uploads/2026/06/250529-ga-01-295x300.jpg)
1972年に放送が始まったTVアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』は5人の若き精鋭が地球征服を狙う悪の組織「ギャラクター」と戦う物語です。「誰だ 誰だ 誰だ (略)白い翼の ガッチャマン」という主題歌の歌詞にもあるように、「ガッチャマン」とは白い翼の「大鷲の健」を表し、紛れもなく主人公は「健」でした。ところが、回を追うごとに青い翼の「コンドルのジョー」の人気が高まり、終盤にはジョー中心の物語が展開されます。
ジョーは、ニヒルでギャラクターには一切容赦しませんが、仲間や弱者を思う気持ちが人一倍あります。ジョー役の佐々木功(現:ささきいさお)さんの低音の魅力も相まって存在感がありました。
第20話「科学忍者隊危機一発」でジョーは子犬をかばったためにギャラクターのミサイルに被弾し、脳内にミサイルの破片が刺さったままになります。次第に頭痛やめまいを引き起こし、任務に支障をきたすようになったものの、それでもジョーは病を隠して戦い続けるのです。
第103話「死を賭けたG2号」で、ジョーは自分の命が残りわずかである事実を知ります。そして、ジョーはギャラクターと差し違える覚悟で仲間と離れて、ひとりでギャラクター本部に乗り込みました。しかし、戦いの最中に発作が起き、ギャラクターに捕らえられてしまいます。
最終回「地球消滅!0002」で、ギャラクターは地球を消滅させるための恐ろしい計画「ブラックホール作戦」を遂行します。捕らわれていたジョーのブレスレットは破壊され変身不能になりますが、通信機能だけは生きており、健に本部の位置を知らせます。
その後、忍者隊は本部付近に出動しますが、入口は分かりません。入り口を探している途中にギャラクター戦闘員に襲われた「白鳥のジュン」は、ジョーの武器「羽根手裏剣」で救われます。実はジョーは自力で脱出し、敵本部の入口を仲間に知らせるために待っていたのです。
忍者隊は瀕死のジョーを囲み、最後の別れを惜しみました。忍者隊は仲間の命より地球最大の危機を優先しなければならなかったのです。健は泣く泣くジョーを置き去りにし、本部突入を決断します。健は詫びの気持ちでジョーに自分の武器であるブーメランを渡して別れを告げ、本部へ突入しました。
忍者隊が本部に侵入したとき、ミサイルはマントルに到達する前に爆発し、地球消滅は回避されました。ジョーが敵に放った羽根手裏剣によって機械が止まり、地球消滅を防いだのですが、健たちはその事実を知りません。
地球滅亡の危機が回避されたあと、健たちが本部入口に戻ると、そこにジョーの姿はなく、ブーメランだけが残されていました。
「ジョーはやはり死んだのか?」
当時の視聴者の多くは、「ジョーは死んだ」と考えていたことでしょう。いや、実際にジョーは一度、命を落としていたのかもしれません。1978年より放送された続編『科学忍者隊ガッチャマンII』でジョーはサイボーグとして蘇ります。
(LUIS FIELD)

