『ガンダムW』意外なキャラも乗った「ウイングガンダムゼロ」なぜああもややこしい?
オルタナティブガンダム作品の中でも人気の高い「ウイングガンダムゼロ」。その人気ゆえか、バリエーションが多いことでも有名です。その中には本来ならありえないキャラクターが乗ったこともありました。
意外なほど複雑な「ウイングゼロ」の歴史

本年2025年に放送開始から30周年を迎えたアニメ『新機動戦記ガンダムW』、その後半の主役MS(モビルスーツ)といえば「XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ」です。ファンからの人気も高いウイングゼロは、放送終了後に多くのバリエーション機を生んだことをご存じでしょうか。
今年になって『ガンダムW』30周年記念として発表された新規映像『新機動戦記ガンダムW -Operation 30th-』で、「ウイングガンダムゼロ クロークドカスタム」と呼ばれる機体が登場しました。この時、同時にほかのガンダムも発表され、合計で5体の新ガンダムが確認されています。
そもそもウイングゼロは、主役機には珍しく、さまざまなバリエーションが存在していました。特にファンのあいだでも話題になるのが、OVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場した天使の羽を持つ「ウイングガンダムゼロ(Endless Waltz版)」の存在でしょうか。
このEW版とTV版のウイングゼロは、デザインこそ違いますが、設定的には同じ機体でした。単純に発表媒体の違いからデザインが変わった、といわれています。もっとも当初のEW版は「ウイングガンダムゼロカスタム」という名称で区別されていました。この表記が長いあいだ使われていて、ファンにはなじみ深い名前となっています。
この「ウイングガンダムゼロカスタム」表記はガンプラ主導で付けられたものでした。商品名を変えることで購買層の混乱を避ける目的があったといわれています。しかし、この表記がかえって混乱を招き、EW版とTV版は別の機体だと勘違いする人が出ました。
現在では、基本的にこの表記は使われておらず、「ウイングガンダムゼロ(エンドレスワルツ版)」か「ウイングガンダムゼロ EW」、「ウイングガンダムゼロ(EW版)」といった表記が一般的になっています。
さらにTV版とEW版を同時に存在させる策も考えられました。それがマンガ『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』(作:小笠原智史/脚本:隅沢克之/原作:矢立肇、富野由悠季/KADOKAWA)に登場した「ウイングガンダムプロトゼロ」です。
この『敗者たちの栄光』でTV版のウイングゼロとほぼ同じデザインのプロトゼロが、EW版のデザインに改修されるという展開がありました。つまりガンプラにあった「カスタム」という名前との整合性を図ったわけです。もっとも、その結果としてウイングゼロのバリエーション機を増やしたともいえるでしょう。
このほかにも、ウイングゼロのバリエーション機はいくつかあります。その中には意外なパイロットが乗ったウイングゼロもありました。





