「ゲテモノガンダム」を語るうえで外せない「あの兄弟のこの2体」 みんな好きすぎ!
「ガンダム」シリーズ作品にあまた登場する「ガンダム」とつく機体のなかでも、「ゲテモノガンダム」と呼ばれる機体にふれるなら、避けて通れない2体があります。『ガンダムX』を最後まで彩ったあの2体です。
「私の愛馬は凶暴です」

マグミクスは2025年8月29日、「『ガンダム』を名乗る異形の機体3選 『ゲテモノ筆頭』『変形後のギャップがすげぇ』」と題した記事を配信、多くの反響が寄せられました。なかでも目立ったのが「なぜヴァサーゴが入っていない」という声で、これはアニメ『機動新世紀ガンダムX』に登場する「ガンダムヴァサーゴ」のことです。
そもそも「ゲテモノガンダム」という言葉は、同作のキャラクター「ウィッツ・スー」が、ヴァサーゴと下記の「ガンダムアシュタロン」をそう称したことが広まったきっかけといわれます。よって「ゲテモノガンダム」を扱うなら、これらに触れないなんてありえない、というわけです。
劇中では「フロスト兄弟」の兄「シャギア」がその「ヴァサーゴ」に搭乗しました。彼の「私の愛馬は凶暴です」というセリフもよく知られます。機体は、顔こそいわゆる「ガンダム顔」のカテゴリにあるといえそうですが、全体的にはカニやエビなどの甲殻類といった印象で、それを決定づけるのが、伸縮自在の両腕に備えた大きな爪「ストライククロー」でしょう。
これはモビルスーツの装甲をも切り裂く爪で、いわゆる打撃用途のみならず、地上などでは腹部の大型ビーム兵器「メガソニック砲」を射撃する際にアンカーとしても使用されました。
その改修型「ガンダムヴァサーゴチェストブレイク」はさらにゲテモノ感マシマシで、背部に備えたラジエータープレートの造形がその禍々しい印象を後押ししているといえるでしょう。
ヴァサーゴとワンセットの、フロスト兄弟の弟「オルバ」の駆る「ガンダムアシュタロン」も相当、異形といえる機体です。上述した反響のなかでも、ヴァサーゴとともに挙げる声が聞かれました。
アシュタロンもまたガンダム顔ではあるのですが、やはり甲殻類を思わせる爪「アトミックシザース」をバックパックに備えており、なかでも特徴的なのはモビルアーマー(MA)形態への変形後で、その姿は「グラブロ」など、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するジオン公国軍の水中用MAを彷彿とさせます。
しかもアシュタロンのMA形態はモノアイまで備えているため、なんの前情報もなければジオン系のメカだと誰しもが思うことでしょう。それが変形するとガンダムになるという、実に遊び心に満ちたデザインといえそうです。
その改修型「ガンダムアシュタロンハーミットクラブ」は、機動力の向上のほか、爪も大型化し「ギガンティックシザース」と改称されました。さらには本作における究極の破壊兵器「サテライトキャノン」と同種といわれる「サテライトランチャー」を増設でき、「ガンダムヴァサーゴチェストブレイク」と連結して射撃するというギミックを備えます。最終決戦では「ツインサテライトキャノン」を備える主人公機「ガンダムDX(ダブルエックス)」と、兄弟揃って壮絶な撃ち合いを演じました。
両機は、序盤から最後まで、途中で改修を挟みつつ『ガンダムX』という物語を彩った機体といえるでしょう。見た目はもちろんですが、そうした出番の多さや存在感もあって、「ゲテモノガンダム」を語るうえで外せないというのも納得ではないでしょうか。
(マグミクス編集部)


