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タイトルに「おっさん」が入る作品は3.5倍増えた? 人気サービスの《40代男性の人気マンガTOP10》とは?

大手の総合電子書籍ストア「ブックライブ」が、「40代男性に人気のマンガ」ランキングを発表しました。さまざまなジャンルがあるなかで、どの作品が1位となったのでしょうか。

アニメ化されてないのにランクインした「おっさんマンガ」

マンガ版『片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~』(秋田書店)
マンガ版『片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~』(秋田書店)

 株式会社BookLiveが運営する総合電子書籍ストア「ブックライブ」は、常時1万冊以上の作品を無料で提供しています。このたび、1500万人が利用するプラットフォームの豊富なデータを使用し、11月3日「いいおっさん(1103)の日」に合わせて、40代以上の男性部門の人気マンガランキングが発表されました。

 ブックライブの40代男性のマンガ人気ランキングのTOP10は、下から

『勇者パーティを追い出された器用貧乏 ~パーティ事情で付与術士をやっていた剣士、万能へと至る~』、『メダリスト』、『片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~』、『ONE PIECE(モノクロ版)』、『転生したらスライムだった件』、『ダンダダン』、『SLAM DUNK』、『俺だけレベルアップな件』、『引退したおっさん冒険者、再雇用で最強ギルドマスターになってしまう』、『キングダム』

 という結果になりました。『ONE PIECE』『SLAM DUNK』『キングダム』と、累計発行部数1億越えの幅広い世代に人気の作品が強さを見せているほか、ライトノベル原作のマンガも多くランクインしています。また、タイトルに「おっさん」と入っているマンガが2作もランクインしました。特に『引退したおっさん冒険者、再雇用で最強ギルドマスターになってしまう』は、TOP10のなかで唯一アニメ化されていない作品ながら、2位に入る強さを見せています。

タイトルに「おっさん」「おじさん」と入っている人気マンガの数の変遷
タイトルに「おっさん」「おじさん」と入っている人気マンガの数の変遷

 ちなみに、今回のランキング結果に合わせて、「おじさん」「おっさん」がタイトルに入るマンガの作品数が、ここ5年で約3.5倍も増えていることが発表されました。ブックライブに登録されている12万タイトル(少年・青年マンガ、少女・女性マンガ)のマンガ作品から、「おじさん」「おっさん」がタイトルに含まれるマンガ作品数を調査したところ、第1巻が発売された作品数が2020年では16作品、2025年(10月時点)では56作品にまで増えていたそうです。

 また、年間2000冊のマンガを読むブックライブの書店員・すず木さんのコメントも届いています。

タイトルにおじさんと入っているマンガのランキング※ブックライブ調べ
タイトルにおじさんと入っているマンガのランキング※ブックライブ調べ

【コメント全文】

 男性40代以上の人気マンガランキングは、全世代のランキングと比較すると『SLAM DUNK』が上位に入ってくるというのが世代を反映しています。一方、おじさん主人公マンガが2作品入っているという部分は特徴的です。

 また、タイトルに「おじさん」「おっさん」が入っている人気作品ランキングの上位作品が全て「異世界」関連の作品であることから、「おじさん」と「異世界」の親和性の高さがうかがえます。40代以上の男性はキャラクターと自身を重ね、日常とは全く異なる世界観をフィクションとして楽しまれているかもしれません。

 異世界関連の作品は、大きく「転生系」と「異世界で元々暮らしている系」に分けられますが、成り上がるものもあればほのぼのした日常がメインの作品などもあり、一般的な「異世界転生系」と比べて、成り上がりを目指す物語が多いわけではありません。

 おじさん故の切なさを盛り込んだ物語も多く、哀愁を感じられるためより親近感を感じます。悲哀を感じさせるおじさんの、逆境を乗り越え成長していく逆転劇や異世界でのほのぼのとした温かい生活は「おじさん」世代に希望と勇気を与えてくれます。

(マグミクス編集部)

【1~10位】え、アニメ化されてない作品が強すぎ コチラが《40代男性の人気マンガランキング》です(結果を見る)

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