「実写化レベル」『犬夜叉』珊瑚の圧巻コスプレに「再現度高すぎ」「クオリティエグい」
福岡在住のコスプレイヤー「七星めろん」さんが、『犬夜叉』の人気キャラクター「珊瑚」のコスプレ写真をX(旧:Twitter)に投稿し、話題を集めました。身体のラインが美しく出るスーツに身を包み、巨大な武器・飛来骨を軽々と担ぐその姿は、まるでフィギュアのような造形美を放っています。
憧れの女性キャラだった珊瑚のコスプレを実現

いつの時代も世代をまたいで愛される高橋留美子作品。普遍的なキャラの魅力やストーリーの深さが、多くのファンを魅了し続けています。そんな数多くの大ヒット作品の中から、福岡在住のコスプレイヤー「七星めろん」さんが、『犬夜叉』の人気キャラクター「珊瑚」のコスプレ写真をX(旧:Twitter)に投稿し、話題を集めました。
身体のラインが美しく出るスーツに身を包み、巨大な武器・飛来骨を軽々と担ぐその姿は、まるでフィギュアのような造形美を放っています。
七星さんがコスプレと出会ったのは、専門学生時代の学園祭。『犬夜叉』の桔梗に挑戦したのが最初でした。当時は既製品の巫女装束にウィッグを被っただけのシンプルなスタイルでしたが、大きな楽しさを感じたといいます。
『犬夜叉』はまさに「世代のど真ん中」で、月曜夜7時といえばアニメ『犬夜叉』というほど思い出深い作品だと振り返っています。小学生時代の青春そのもので、主題歌を聴けば当時の記憶が鮮やかに蘇るほど。初めて自分のお金で買ったマンガ単行本も『犬夜叉』で、映画『犬夜叉 鏡の中の夢幻城』公開時のクリアファイル抽選に当選した経験は、母と一緒に喜んだ忘れられない思い出になっているといいます。
そんな作品への強い思い出の中心にいたのが、珊瑚でした。小学生の頃に初めて憧れた女性キャラクターであり、当時はコスプレという発想すらなかったものの、紙で作った「なんちゃって飛来骨」や、傘を鉄砕牙に見立てた「犬夜叉ごっこ」を友人と楽しんでいたといいます。
珊瑚には、黒髪に赤い目元、ポニーテール、和装、戦闘スタイルなど、七星さんの「好き」がすべて詰まっています。父や仲間を奈落に奪われ、弟は操られるという過酷な状況にありながら、泣き言ひとつ言わず前に進むその勇ましさと覚悟。しかも彼女は16歳という若さで、巨大な飛来骨(約53kg設定)を振り回すパワーと頼もしさは、まさに「イケメンすぎる」存在だといいます。
コスプレ制作では、衣装を着たときの体のラインや、飛来骨の大きさとのバランスを原作に忠実に再現することを徹底しました。武器はEPPフォーム(発泡素材)を用いて約500gと軽量化しつつ、持ち運びしやすいように分割構造に。妖怪の骨で作られた武器らしい禍々しさを表現するため、ラテックスをあえて粗く塗り重ね、さらに汚し塗装を施して質感を演出しました。持ち手の布も端処理をせずに古びた色の生地を使うなど、時代背景に合わせた細かな工夫を積み重ねています。
語れば尽きないほどのこだわりを詰め込んで作り上げられた珊瑚のコスプレは、作品への深い愛情と情熱が形になったものです。
(乃木章)







