本人も「正しい使い方」と認めた? 人気作「実写化」で“即”退場させられた有名キャストたち
有名な俳優が演じているからといって、そのキャラが物語の最後まで活躍するとは限りません。むしろ登場してすぐに退場させられてしまうことも多々あります。実は最近も、「あの実力派をこんな使い方していいの?」と視聴者をザワつかせた作品がありました。
「キャラの退場」に俳優の知名度は関係あらず

人気のマンガや小説の実写化作品では原作ですぐ死ぬキャラクターにあえて有名俳優が起用され、あっという間の退場で視聴者を驚かせることがあります。2025年に話題沸騰中のNetflixドラマ『イクサガミ』(作:今村翔吾)でも、山田孝之さんの贅沢な使い方が注目を集めました。
山田さん演じる警察官「安藤神兵衛」は、「蠱毒」と呼ばれる殺人ゲームを取り締まるため、進行役の「槐(演:二宮和也)」に果敢にも斬りかかりますが、「最強の処刑人」と呼ばれる「櫻(演:淵上泰史)」に呆気なく首を落とされてしまいます。
「フッ、ほさげ」と駆け出してから首を斬られるまでの時間は、わずか10秒ほどです。「山田孝之がこんな扱いでいいの?」と驚いた人も多いと思いますが、山田さん本人はキャスト発表時に「監督と主演からの出演依頼で脚本を開くと”正しい山田孝之の使い方”を理解されていて、嬉しくなりオファーを受けてしまいました」と語っていました。
ほかにもこういった「有名俳優の即退場」の例を振り返ってみましょう。
●わずか数語で出番終了した間宮祥太朗さん
奥嶋ひろまさ先生の同名マンガを実写化した映画『ババンババンバンバンパイア』では、花王「アタックZERO」のCMで仕事をした浜崎慎治監督との縁もあり、俳優の間宮祥太朗さんがサプライズ出演しました。主演の吉沢亮さんと間宮さんは映画『東京リベンジャーズ』でそれぞれ「マイキー」と「キサキ」を演じており、ファンにとっては再タッグとなる胸アツな顔合わせです。
ただ、間宮さんが演じたのは、血に飢えた「森蘭丸(演:吉沢亮)」に狙われるギャングという役どころでした。劇中で口にしたセリフは「何すんだ、てめぇ!」「何者!?」「バンパイア?」「十字架!」のわずか数語のみで、十字架を掲げて抵抗するもあっさり血を吸われ、最後は蘭丸から「まっず、オエッ」といわれてしまう散々な結末を迎えます。
ネット上でも「間宮祥太朗がものすごい勢いで消費されていったんだが(笑)」「間宮祥太朗の贅沢遣い」などと話題になり、短い出番ながら強烈なインパクトを残しました。
●CA姿をもっと見ていたかった筧美和子さん
Netflix映画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』(原作:麻生羽呂、作画:高田康太郎)も、多くの有名俳優が出演する話題作で、ゾンビ・パンデミック作品ゆえに、市川由衣さんや川﨑麻世さんといった豪華キャストが次々に犠牲となります。なかでも強い印象を残したのが、筧美和子さんの役どころです。
筧さん演じる「マキ」は、主人公たちがドン・キホーテへ逃げ込んだ際に出会ったCA(キャビンアテンダント)で、中田クルミさん演じる先輩CA「レイカ」とともに登場しました。劇中ではミニスカCAのコスプレ姿を披露し、色っぽいセリフで主人公の親友「ケンチョ(演:柳俊太郎)」を誘惑していましたが、その矢先にゾンビに襲われてしまいます。
キュートなCA姿から一転、おぞましいゾンビへと変貌する筧さんの振れ幅ある演技は確かに見どころですが、「もう少しCA姿を見ていたかった」といった感想も出ていました。
●一瞬で散ったイケメン役の濱正悟さん
現在放送中のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』で、「錦織友一(演:吉沢亮)」の友人「庄田多吉」を演じている濱正悟さんも、「瞬殺キャラ」を演じた俳優のひとりです。2024年の連続ドラマW『ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪編-』(作:野田サトル)第3話にて、第七師団の軍人「三島剣之助」として出演していたものの、出番は数十秒しかありません。
話題になったシーンは、原作でも人気の「尾形百之助(演:眞栄田郷敦)」vs「谷垣源次郎(演:大谷亮平)」による戦いのなかで描かれました。谷垣の一撃によって尾形が倒れた直後、「動くな谷垣」と背後をとったのが三島です。精悍な顔立ちと品のある口調で状況を説明するものの、「戻ろう」「鶴見中尉たちは近くまで……」と言いかけたところで、生きていた尾形に頭を撃ち抜かれてしまいます。
その端正な佇まいが強く印象に残った分、あまりに早い退場に驚いた視聴者も多かったようです。実際、ネット上でも「三島くんマジで美形なのに一瞬で出番終わった」「秒で退場しちゃうには惜しいイケメン」といった声があがっていました。濱さんは原作で三島が撃たれた直後に放った、「かはあ~」という言葉にならないセリフもしっかり再現し、短い出番でインパクトを残しています。
(ハララ書房)
