2026年「新成人」が子供時代に観ていたアニメは「激動のさなか」だった? 空前の大ブームが複数到来
世代によって子供の頃から観てきたアニメは当然違います。2026年に成年を迎える世代は、どんなアニメを観て育ったのでしょう?
「水田わさび『ドラえもん』」が当たり前の世代

2026年に成年年齢、つまり18歳となるのは2008年(平成20年)生まれの世代です。この世代は子供時代(幼稚園~小学校)に、どんなアニメを観て育ってきたのでしょうか。それを探ると、彼らが「アニメ激動の時代」に生きてきたことがわかりました。
まずは国民的アニメとの距離感を見ていきましょう。「新成人」が生まれた2008年には、すでに『ドラえもん』のメインキャスト交代(2005年)から3年が経過していました。つまり彼らにとってドラえもんの声と言えば水田わさびさんであり、「大山のぶ代さん時代」は親世代が語る昔話か、アーカイブで知る「歴史」のような感覚です。
また、もうひとつの国民的作品『クレヨンしんちゃん』でも、2018年に主人公・野原しんのすけの声が矢島晶子さんから小林由美子さんに交代しました。彼らは小学校4年生から5年生の「キッズ時代の真っただなか」で、この交代劇を経験しました。ここから語るのは、そんな世代の最大公約数的アニメ体験です。
幼稚園~小学校低学年:空前の『妖怪ウォッチ』ブームと女児向けアニメの隆盛

幼稚園から小学校低学年だった時期に国民的人気を得た『妖怪ウォッチ』は、彼らにとって原体験のひとつでしょう。「ゲラゲラポーのうた」や「ようかい体操第一」が流れれば、今でも多くの人が踊れるのではないでしょうか。
また、この頃「プリキュア」シリーズでは『スマイルプリキュア!』や『ドキドキ!プリキュア』が放送されていた時期です。女の子たちの間では『プリティーリズム』や『プリパラ』、『アイカツ!』といったアーケードゲームと連動した作品も大流行しており、「ジュエルペット」シリーズなどとあわせて「女児向けアニメ絶頂期」と言えそうな充実を見せていました。
小学校中学年以降:進化した「ポケモン」、そして『鬼滅の刃』の衝撃

小学校中学年になると「ポケットモンスター」シリーズでは、それまでの『XY』からガラリと作風を変えた『サン&ムーン』への移り変わりを経験します。サトシが悲願のリーグ優勝を果たすまでの道のりを、彼らは自身が大きく成長する時期に見守っていました。
そして彼らが小学校高学年に差し掛かったタイミングで、『鬼滅の刃』の放送が始まります。その圧倒的な映像美とドラマ性は日本のみならず世界中を魅了し、アニメ史に残る歴史的ブームが到来しました。彼らは小学校卒業を控える多感な時期に、その「社会現象」のど真ん中にいたのです。
小学校の卒業後、彼らはコロナ禍に直面します。そのため一斉休校や外出自粛のなか、YouTubeやNetflixといった動画配信サービスを通じてアニメに触れる機会が急増しました。
そうしたネットを通じてアニメをチェックするスタイルが広く定着し、「『鬼滅の刃』クオリティ」が当たり前となっている彼らの世代は、今後どんな作品を愛し、どのようなアニメ文化を築いていくのでしょうか。
(はるのおと)


