『リングフィット』を始める前にすべきこと 「運動の基本」を失念した結果、痛い目に
発売から1年近く経っても、継続して高い売上本数を誇るNintendo Switch用ソフト『リングフィット アドベンチャー』。楽しくトレーニングができる、コロナ禍での運動不足を補う救世主的なソフトですが、きちんと準備をしないと思わぬけがをしてしまいます。
『リングフィット』の前にラジオ体操を
Nintendo Switch用ソフト『リングフィット アドベンチャー』(以下、リングフィット)は発売から11か月が経過したにも関わらず、週間販売数で1位を獲得し続ける人気を誇っています。単調になりがちなトレーニングにゲームの面白さを加えた、運動不足の人にとってまさに救世主と言えるような存在ではありますが、運動負荷は非常に高く、少し無理をするとけがをする恐れもあります。無理なく『リングフィット』をプレイして健康的な生活を送るコツを、自身もけがをした経験を持つライターの早川清一朗さんが語ります。
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3か月ほど前、快調に『リングフィット』をプレイしていたとき、筆者の右手の二の腕に、不意に鈍い痛みが走りました。すぐにリングコンを放し、湿布を貼って安静にしていたのですが、2日間痛みが引かなかったのです。ライターという仕事柄、右手は商売道具です。重症化を避けるため、『リングフィット』を断念せざるを得ませんでした。
しかしその結果、運動不足になってしまい体力が低下。他の運動をしようにも外は暑く、ジムもまだ積極的に行けるような状況ではありません。なんとか『リングフィット』を再開できないかと考えていた時に、知人から「VRラジオ体操」に誘われたのです。
VRラジオ体操とはなんなのかと思い調べたところ、ソーシャルVRの「VRChat」内のラジオ体操ができるワールドに参加者がアバターで集まり、一緒にラジオ体操をするというものでした。残念ながら集合時間の都合が合わなかったため参加を断念しましたが、「そうか、ラジオ体操があるじゃないか」と思い立ち、毎日ラジオ体操をするようにしたのです。
しばらくすると体の動きが滑らかになってきたので試しに『リングフィット』をプレイしてみたところ、以前よりもスムーズにプレイできるようになっていました。いまでは毎日『リングフィット』の前に、ウォーミングアップとしてラジオ体操第一・第二を必ずやるようにしています。キツイ負荷をかける前に、まずは体を温めておく。運動の基本をすっかり忘れていました。