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【祝ドラマ化】岸辺露伴の魅力が光るエピソード3選。『ジョジョ』屈指の愛され偏屈キャラ

名セリフ「だが断る」の元ネタは…

● “露伴の美学”を味わうなら「ハイウェイ・スター」(42~43巻)

 初登場時には極めて不気味なキャラクターとして描かれた露伴が、一転してシリーズ屈指のイケメンへと昇華するのが、『ジョジョ』42~43巻収録の「ハイウェイ・スター」回です。

 その抑えようのない好奇心ゆえに、遠距離追跡型のスタンド「ハイウェイ・スター」の罠にハマってしまった露伴。生命エネルギーを吸い取られたままトンネル内に監禁され、絶体絶命のピンチに陥ります。折よく仗助が助けにくるのですが、そこでハイウェイ・スターに「同じように仗助を罠にはめれば命だけは助けてやる」そう耳元で囁かれます。その際に飛び出した露伴のセリフが……

「だが断る」。
 
 かの有名なセリフはこのエピソードに登場します。「この岸辺露伴が最も好きな事のひとつは自分で強いと思ってるやつに『NO』と断ってやる事だ…」。自らの命を危険に晒してでも美学を貫く男、それが岸辺露伴です。ここぞというときの一人称が「岸辺露伴」になるところもまた、彼の気高さを表しています。

●トニオも再登場!『岸辺露伴は動かない』より「密漁海岸」

 最後に紹介するのはスピンオフ作品集『岸辺露伴は動かない』に収録されている「密漁海岸」というエピソード。この話では同じく4部の人気キャラであるイタリアンシェフ、トニオ・トラサルディーが再登場します。

 “ある事情”のためどうしても杜王町の海岸に生息するクロアワビを手に入れる必要があると露伴に打ち明けるトニオ。しかしこの海岸で獲れるクロアワビは貴重なため漁師ですら売ってくれない。ではどうやって手に入れるのか? 露伴がトニオを問い詰めれば…

「『密漁』をします」
「だから気に入った」

 「密漁海岸」はこのやり取りのために描いたと、作者の荒木飛呂彦氏はあとがきで述べています(密漁の違法性は重々承知の上で)。時として善悪をも超越する露伴の気高い精神が現れたエピソードです。

 また、サメや巨大タコと格闘する作品は多くありますが、アワビと死闘を繰り広げるマンガは相当希少なのではないでしょうか。4部では描かれなかったトニオの恋愛事情にも触れており、スリリングながらも露伴の人情に触れることができる傑作です。

 ここまで岸辺露伴の魅力が伝わるエピソードを紹介してきました。偏屈で自己中心的で皮肉屋、それでいて一度心を開けば何よりも友情を大切にする茶目っ気たっぷりの天才。そんな岸辺露伴が年末から春先にかけて、実写で、アニメで、日本中を魅了してくれそうです。

(片野)

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