最終回迎える「麒麟がくる」と関わり深いゲーム『鬼武者』…「本能寺の変」も納得の設定
2021年2月7日に最終回を迎えるNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公は明智光秀。その腹心、“明智左馬介”の活躍を描いたゲーム『鬼武者』は、映画のような時代劇アクションと、信長や秀吉の設定や描き方も印象に残るゲームです。
明智光秀の腹心がゲームの主人公
2020年1月19日から放送開始したNHKの大河ドラマ『麒麟がくる』が、2021年2月7日(日)にいよいよ最終回を迎えます。新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、ドラマは2020年4月から撮影が中断。6月7日から8月30日まで放送の中断がありましたが、いよいよ最終回の“本能寺の変”へ向けて盛り上がりを見せています。
長谷川博己さんが演じる主役の“明智十兵衛光秀”が、いかなる理由で本能寺に向かうのか……これまで歴史のなかで光秀が“本能寺の変”を起こした理由として50を超える説があるといわれていますが、今回の大河ドラマがいかなる結末を迎えるのか、興味がつきません。
その明智十兵衛光秀の甥(大河ドラマやゲームの説明書では「従弟」という設定)である“明智左馬介秀満”が活躍するゲームが、カプコンから2001年にPS2用ソフトとして発売された『鬼武者』です。
今回の大河ドラマでは“左馬助”を間宮祥太朗さんが演じているのですが、ゲーム『鬼武者』で左馬介のモーションキャプチャーを担当しているのは俳優の金城武さん。筆者の記憶では、実在の人物を取り込んでゲームのキャラクターとする手法に先鞭をつけたのが、この“鬼武者”であると記憶しています。
ゲームの時代設定は永禄3(1560)年。織田信長が今川義元と戦った“桶狭間の戦い”から1年後に美濃の国、斎藤義龍の居城である稲葉山城で起こる奇怪な事件が舞台となっています。内容は“戦国バイオ”と称されるように、カプコンがプレイステーション用ソフトとして1996年にリリースした『バイオハザード』とかなり近いもので、映画のワンシーンのような第三者視点からキャラクターを操作するシステムです。
実際、この『鬼武者』は『バイオハザード2』の開発過程でボツになったゲームエンジン(ゲームのプログラム)を採用しており、カプコン内での開発過程での仮名称も“戦国バイオ”だったとのことです。