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1975年、マジンガーとゲッターの共演がもたらした、さらなる「夢の共演」とは?

2大スーパーロボットの共闘が後世にもたらしたもの

「スーパーロボット大戦」シリーズの最新作、『スーパーロボット大戦X』(バンダイナムコ)
「スーパーロボット大戦」シリーズの最新作、『スーパーロボット大戦X』(バンダイナムコ)

 2大スーパーロボットを迎え撃つのが、劇場版オリジナルの敵である「ギルギルガン」です。それまでの劇場版では、テレビ版の敵組織がそのまま敵として現れていました。しかし、今回初めて劇場版オリジナルの敵が現れたというわけです。

 このギルギルガンを連れてきた謎の円盤もミステリアスな存在で、劇中では正体が何者かもわかっていません。さらにギルギルガンは宇宙怪獣という扱いでしたが、体の内部には機械が組み込まれている不思議な存在でした。怪獣なのかロボットなのかわからない謎めいた存在ゆえ、2大スーパーロボットが共闘しなくてはいけない強敵となりえたのかもしれません。

 公開当時を知らない世代にも、ゲーム『スーパーロボット大戦』(以下スパロボ)でボスキャラとして登場したことで有名だと思います。というか、『スパロボ』で本編を見たことのない世代にまで存在が広まったと思います。本編でも見せている形態を変化して、より強力な姿に進化していくさまは、確かにゲームのボスキャラとして使いやすかったのかもしれません。

 時代は、ちょうど子供たちのブームが特撮ヒーロー番組から、スーパーロボット作品に切り替わっていくころでしょうか。本作公開時から「東映まんがまつり」では『仮面ライダー』の劇場版オリジナル作品がなくなり、代わりにマジンガーシリーズがメインとなったことからもうかがい知れます。

 この作品は、音楽もファンの注目を集めました。BGMがマジンガーとゲッターの両方のテレビ版から流用されているので、渡辺宙明さんと菊池俊輔さんの音楽が同じ作品で使われています。ちなみに、オープニングの「おれはグレートマジンガー」がテレビ版と別バージョンというのも、音楽的なポイントのひとつといえそうです。

 この2大スーパーロボットのコラボレーションは以降も続いていきますが、後年与えた最も大きな影響は前述した『スパロボ』というゲームを生み出したことかもしれません。

 そして、「別作品のヒーローの共演」という部分は、アニメだけでなく特撮ヒーローにも何らかの大きな影響を与えていると筆者は感じています。現在でも、何らかのコラボが発表されたとき、『グレートマジンガー対ゲッターロボ』が頭に浮かぶのは筆者だけではないでしょうから。

(加々美利治)

【画像】もはや伝説…? 2大ロボット「マジンガー」と「ゲッター」(8枚)

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