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ベランダで日向ぼっこをする愛猫 飼い主必死の”フェス”がつらい…

漫画家の迷子さんによる描き下ろしエッセイ『妄想猫観察』。暖かくなると、ベランダに出たがる愛猫。よく日光に当たった後、部屋に戻ると繰り広げられる”フェス”が飼い主を悩ませます……。

飼い主を悩ませる、困った要素

暖かくなるとベランダに出たがる愛猫
暖かくなるとベランダに出たがる愛猫

 めっきり春だ。

 コロナの流行で花見こそできなかったが、そんな人間の危機的事情に関係なく桜はぽこぽこ咲いて、ぽろぽろ散ってしまった。咲かなくても困るし、いつも通りのことが起きているというのはある意味では救いでもある。その調子で来年も頑張って欲しい。来年こそ、咲いた桜に目もくれずに団子を食べたい。

 さて猫は、暖かくなったので外に出たがる。足元まで来て「ん」といつも通りのかわいい顔面で主張するので、ベランダへの扉を開ける。いざ脱走、という気配もなくただ広いところにころころ転がり、よく日光に当たっている。かわいいし、えらい。きっとあのふかふかの毛玉の何割かは日光によって維持されているに違いない。薄っ暗い部屋でブルーライトをびしばしに浴びて呼吸を詰め手だけを動かす、というどう考えても生物として間違った生き方をしている気がする身としては、見習うべきだろう。万一の監視も兼ね、猫がベランダで日光浴をしている間は自分も一緒に日に当たることにしている。やることと言っても一人と一匹ぼーっとするというだけなのだが。

 しかし、春は少し困った要素が伴う。

 花粉&黄砂だ。

 もう、酷いときは黄色い粉状のものが空気に漂っているようにすら見える。流石にそんな日は止めておこうよと説得したりもするが、酷くないときだってまったく無いわけでは無い。ベランダを掃いたり拭いたりもしてみるが、風に乗ってくるものをどうして皆無にできようか。

 そんな中をころころころころと転がる猫。花粉まみれなんだか黄砂まみれなんだかわからない状態に陥る猫。部屋に戻ってこようとする猫。つかまえる自分。抵抗する猫。温かいタオルで拭く自分。とても抵抗する猫。あくまで抵抗する猫。極限まで抵抗する猫。そんな猫拭きフェスが開催される羽目になる。観客は紛れ込んだ羽虫とか。

 猫に顔を埋めることで体調を維持している身としては、なかなかシビアな問題だ。いつか簡易猫丸洗い機とか販売されないだろうか。猫の機嫌を損ねないタイプでひとつ、お願いしたい。 

(迷子)

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