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『ONE PIECE』に登場する、最弱の「悪魔の実」5選。現実世界なら、食べたら負け…?

『ONE PIECE』。作中に登場する謎多き果実「悪魔の実」は、食べればその実特有の能力を得ることができ、戦闘や冒険のなかでも役に立ちます。しかし、光もあれば影もあり。一瞬で食べたことを後悔するような残念な悪魔の実もあります。それらのなかでも特に「最弱」にあたる悪魔の実は何なのでしょうか?

麦わら海賊団の船員が食べた、「残念すぎる」悪魔の実

作中で「メロメロの実」を食べる、ボア・ハンコック。画像は「ONE PIECE Log Collection “HANCOCK" DVD」(エイベックス・ピクチャーズ)
作中で「メロメロの実」を食べる、ボア・ハンコック。画像は「ONE PIECE Log Collection “HANCOCK" DVD」(エイベックス・ピクチャーズ)

「週刊少年ジャンプ」の人気マンガ『ONE PIECE』に登場する不思議な果実「悪魔の実」は、食べるだけで恐るべき能力を得ることができるため、作中ではひとつあたり1億ベリーも下らない価格で取引されることもあるそうです。

 しかし、この悪魔の実は食べると「一生泳げなくなる」という難点もあります。また、ひとつ食べるとふたつ目の悪魔の実を食べることはできないともいわれています。つまり、最初に食べた実がもしも「ハズレ」の実だったら、後に魅力的な悪魔の実を見つけたとしても食べることはできず、カナヅチだけが残るという残念な人生を送ることになります。

 残念な悪魔の実のなかでも特に、「食べたら負け」といっても過言ではない実は何なのでしょうか……? 候補となる「最弱の悪魔の実」を考えてみたいと思います。

●ナギナギの実(コラソン)

 声や周りの雑音などあらゆる音を遮断する能力を持ち、能力を使うと周囲に音が聞こえなくなるという悪魔の実です。戦闘においては「だまし討ち」に使えそうですが、音以外は消せないので姿は丸見え。あまり効果は期待できなさそうです。

 また、かつてこの実の能力者だったコラソンは「安眠において右に出るものはない」と豪語しており、こそこそ話をするのにももってこいの能力ではあるようです。夜よく眠れない、隠し事の多い人には、もしかするとカナヅチになっても食べる価値はあるかもしれませんね。

●メロメロの実(ボア・ハンコック)

 元王下七武海、アマゾン・リリー皇帝のボア・ハンコックの「メロメロの実」も、条件次第では「最弱の悪魔の実」に並ぶ可能性があります。その能力は自分に惚れた者を石化させることができ、生物に限らず、物質までも石化させるというもの。

 石化したものは、現時点では能力者自身でしか解除できていません。しかし、作中でこの石化能力はルフィには効いていません。「相手を惚れさせることができないと石化させられない」というところがネックになりそうです。一応、投げキッスを矢に物体化するような攻撃もありますが……こちらは七武海になるほどの実力者・ハンコックだからこそ成せる応用技といえます。メロメロの実を有効に使うためには、まずは相手を惚れさせることから始めなければなりません。

●ジャケジャケの実(ケリー・ファンク)

 ドレスローザの隣国であるモガロ王国出身の殺し屋兄弟「ファンク兄弟」の兄、ケリー・ファンクは、臆病だが強靭な肉体を持つ弟のボビー・ファンクと対照的に、(格闘技こそ身につけているものの)身体はガリガリで貧弱な見た目をしています。

 そんなケリーの食べたジャケジャケの実は、ジャケットに変身しそれを着たものの人格を乗っ取り、身体の全てを支配する事ができる能力。これによって弟のボビーを”羽織って”、高い狂暴性と格闘センスを最大限に発揮する……という話でした。

 まさにこの兄弟のためのような能力ですが、逆に普通の人がジャケットになったところで、強靭な肉体を貸してくれる人などそういないはずです。身体を乗っ取れるという点は強力ともいえますが、活用法を考えると「最弱の悪魔の実」に近いのではないでしょうか?

●ヒトヒトの実(トニー・トニー・チョッパー)

 麦わら海賊団の船医で、元々トナカイであるチョッパーはこの「ヒトヒトの実」を食べて人間の力を得ています。人間が動物の実を食べるのとは真逆で、動物が人間の実を食べて人間トナカイになったわけですが、人間がチョッパーの食べたヒトヒトの実を食べるとどうなるのか? という疑問が浮かんできます。

 これについて作者の尾田栄一郎氏は単行本20巻で「”人と成る”なんて言葉がございますように(略)人が人らしく生きると。そう言う感じもあったり」とぼかした回答。どうやら人間には劇的な変化はなさそうです。この世で「人間らしく生きること」はある意味簡単ではない場合もありますが、悪魔の実の効果としては最弱のひとつに選ばれても不思議ではないでしょう。

●ヨミヨミの実(ブルック)

 食べた者は死後に魂となって現世をさまよい、再び自身の体に戻ると甦ることが可能となる悪魔の実です。麦わら海賊団の仲間となったブルックは一度目の人生でともに旅をしていたルンバ―海賊団が全滅、その後魂の状態で肉体を探すのにてこずり、自分の遺体を発見した時にはすでに白骨死体になっていましたが、無事(?)復活を遂げます。

 二度人生を歩めるという魅力はあるものの、死ぬまでは効力を発揮せず、カナヅチになるだけのただの人間。そして、蘇っても肉体が復活するわけではないという点が残念です。少なくとも、この実を食べて死ぬまでの人生においては、最弱と言えそうです。

(ハヤサカコウキ)

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