『零次元アイドル』声優・徳留慎乃佑さんが語る、「氷雨は家族のようなユニット」
霊体アイドルたちがトップアイドルを目指す作品『零次元アイドル』には「炎舞」「氷雨」「琥月」の3つのグループが登場します。今回は「氷雨」メンバーの神鳥谷那琉役を務める徳留慎乃佑さんに、『零次元アイドル』の魅力やメンバー同士の関係性、今後の展望を語っていただきました。
周りを振り回すタイプだけど、許せてしまうキャラクター
プロダクションI.Gとノワが手掛ける『零次元アイドル』は、イケメンだけど謎が多い「霊体アイドル」たちの活躍に、和のテイストが加わったキャラクターアイドルプロジェクト。生配信やボイスドラマCD発売、楽曲のレコーディングなど、活動が本格化しています。
作中に登場する3つのアイドルグループ「炎舞」「氷雨」「琥月」のなかでも、正統派アイドルの特徴が強い「氷雨」のメンバーで、特徴的な声とビジュアルの神鳥谷那琉(ひととのや・なる)は、グループを盛り上げるムードメーカーです。今回はその神鳥谷那琉役をつとめる声優の徳留慎乃佑さんに、『零次元アイドル』の魅力やグループの特徴、収録した楽曲などについて語っていただきました。
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――『零次元アイドル』プロジェクトにはどんな魅力があるのか、教えてください。
徳留慎乃佑(以下、徳留) 『零次元アイドル』は現世へ蘇るため、また存在が消えてしまわないためにアイドルのトップを目指す物語なのですが、アイドルたちはトップを目指すのと並行してメンバー同士で友情や絆を深めていきます。試練やトラブルもあります。そこにそれぞれの前世の物語がからんできて、「この人こんな前世だった」とか、いろいろ見えてきます。
普通に生きていて自分や他人の前世のことを考えることはないと思うので、めちゃくちゃ楽しいです。那琉君の前世はどんな人だったんだろうと考えるだけでワクワクしますね。普通の作品では考えすらしないようなことも、考察して楽しめるのが魅力だと思います。
――神鳥谷那琉というキャラの第一印象はいかがでしたか。
徳留 第一印象はズバリ女の子です(笑)僕の演じるキャラではよくあるんですが(笑)最初、大まかなキャラ設定しか情報がなかったので演じる際、自由度がありました。明かされていない那琉君のバックボーンを考えるのが楽しかったです。
――ご自身と似ていると思うところはありましたか。
徳留 那琉君は末っ子みたいな感じで、見た目はかわいいのですが、物怖じしなくて好き嫌いや喜怒哀楽もはっきりしています。何も考えないところや、反射で答えてしまうところは似ていますね。それによって周りの人は振り回されますが、根はいい子なので許せてしまうところはあると思います(笑)かわいがられるタイプですね。僕がお兄ちゃんたちを振り回す側なので、それが楽しいです。
――徳留さんご自身はどんな性格なのでしょうか。
徳留 僕は那琉君ほどわがままじゃないですが、だいたい周りの人は兄になります(笑) 僕は一人っ子で甘やかされて生きてきたからか、甘えて頼る側です。佐藤元くん(『零次元アイドル』では「炎舞」グループの「式部翌檜」役を担当)と同期で、面倒を見てもらっている感じですね。末っ子気質じゃないけど、それに近いタイプかなと思います。
――那琉君を演じる上で工夫したところはありますか。
徳留 チームで演じることが多いのですが、そのなかで意識しているのは家族でいること、僕が末っ子であることです。だからテンションは一番高いですね。テンションメーカーかつムードメーカーなので兄たちを振り回すようにしています。いろいろ考えることは兄に託して、僕は遊びを多くして周りを引っかき回すことを意識してるんです。