『ワンピース』でルフィがツッコんだ貴重なシーン3選 「とれるか!!」とニ度も絶叫
胃袋が限界にきて弱弱しいツッコミも
●クラッカー戦では……ナミと役割が逆に?
ビスビスの実の能力者であるシャーロット・クラッカーとルフィの戦いは、ファンの間でも話題となりました。無限にビスケット兵士を生み出してくるクラッカーに対し、ナミが天候棒で雨を降らせてビスケットを湿らせ、ルフィがそれを「全て食う」という作戦を決行しました。
いかにもルフィらしい戦法ですが、さすがに彼にも限界が……ところがナミは容赦なくビスケットを湿らせ続け、「ルフィは「海賊王」になる男よ!!!つまり食欲に限界なんてない!!!」と無茶な理論を振りかざします。これに対してルフィが「えっ!!!ナミ おれ夜通し食ってて…」と、戸惑いながら弱々しいツッコミをぽつり。
しかしその声は届かず、ルフィは引き続きビスケット地獄へと突入するのです。食に関してルフィに限界がくるのは、『ワンピース』のなかでも相当珍しい場面といえるでしょう。
●仲間がいてもツッコむときもある
物語を少し巻き戻し、「ウォーターセブン編」を振り返りましょう。市長のアイスバーグの秘書カリファの蹴りがほとんどアイスバーグに入っていたときなどは、両脇にナミとウソップがいるにもかかわらず、ルフィが「そっちにだいぶ蹴り入ってんな!!!」と手ぶりつきでツッコんでいます。
またロブ・ルッチが鳩と腹話術で話しているかのようにふるまっていると、「だから何でお前が喋るんだよ!!!」と激昂型のツッコミをしていました。仲間が近くにいるにもかかわらず、ツッコミにまわるルフィも貴重です。
ひとりのとき、あるいは本来ツッコミの仲間がおかしいとき、ルフィにも一時的に「常識」が宿ってツッコミを担う……そんな見方もできそうですが、「ウォーターセブン編」のような例外も存在します。鳩、金玉、自分の胃袋など、少なくともルフィ自身が把握しているものに対しては、常識外のものにツッコミを入れる気質を持ち合わせているようです。ただしルフィの場合、いつだって「思ったことを口にしている」ことに変わりはありません。
(片野)