『遊郭編』天元と妻たちが元忍だと再認識するシーン6選 コミュ力、耐毒性、化学知識…
妻たちも優秀な元くのいち

●毒への耐性がある
上弦の陸・妓夫太郎の血鬼術「血鎌(ちがま)」は、妓夫太郎の血肉でつくられた猛毒の鎌による攻撃です。研ぎ澄まされた感覚を持つ伊之助がこの血鎌を見て、「掠っただけでも死ぬってのを肌でビンビン感じるぜ」と言うほどでした。
しかし、そんな血鎌の毒は忍の訓練で毒への耐性をつけていた天元には、なかなか効きませんでした。「いいや全然効いてないね 踊ってやろうか」「絶好調で天丼百杯食えるわ 派手にな!!」と言って、毒を喰らった体でなお堕姫の頸を斬り落とし、妓夫太郎の頸にも迫る動きを見せています。
ただ、戦闘後はさすがの天元も毒でひん死の状態。妻たちが与えた解毒剤も効かず、彼の命も風前の灯火と思われましたが……。ここであるキャラの意外な能力が役に立つのです。
●化学を用いた戦い
天元は鬼殺隊の柱たちのなかで唯一、戦闘に火薬を使います。忍は煙幕や松明など化学反応を用いた道具を自分たちで作り、使うこともありました。忍にとって化学は身近なものだと言えます。そういった背景もあり、元忍である天元も火薬の扱いには慣れていたのでしょう。上弦の陸たちとの戦闘のなかでも、攻撃力を高めるために火薬を使っています。
火薬や前述の解毒剤以外にも、マムシや虫を避けるために藍染めの衣類を着たり、現代で言う携帯食の兵糧丸を持ち歩いたりなど、忍はさまざまな薬の扱いに長けていたと言われています。薬売りに変身して諸国を渡り歩き、情報を集めていたという説もあるほどです。
●妻たちの戦い
天元が「元忍」であるように、3人の妻たちは「元くのいち」として、「命を賭けるなんて最低限の努力」という教育を受けてきました。まきをは天元に「自分の命のことだけ考えろ」「死ぬな」と言われても、納得するまでに時間がかかったようですし、3人の妻たちも壮絶な人生を送ってきたのでしょう。
そもそも鬼について情報収集するために遊女として遊郭にもぐりこむこと自体、そうとうの覚悟がいることですし、堕姫にひどい目にあわされてもいます。それでも情報収集を最優先させるのは、彼女たちが元くのいちだったからでしょう。努力や忍耐の限界値が、一般人とは大きく異なります……。上弦の陸との戦いのさなかには周囲の人々を避難させ、雛鶴に至っては命を顧みず妓夫太郎に攻撃を仕掛けたばかりか、その目を盗んで炭治郎に武器を渡すといった機転をきかせた行動で貢献しました。こういったとっさの行動も、元くのいちだからできたことでしょう。
元忍であるがゆえの苦悩や葛藤は天元を苦しめていましたが、忍ならではのスキル、そして何よりも雛鶴、まきを、須磨の3人の妻は彼にとってかけがえのないものになっています。
(山田晃子)