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『鬼滅の刃 遊郭編』第10話見どころ 視聴者「放心状態」驚異の作画の連続

2021年12月にスタートした、アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』。「無限列車編」を経て、ついにスタートした新たなストーリー。その第10話であり、2月6日に放送された「絶対諦めない」をレビューします。

劇場版以上!? クライマックスの神作画に驚愕

TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第2弾キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第2弾キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 2022年2月6日、TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』の第10話「絶対諦めない」が放送されました。美麗な描写やかまぼこ隊&宇髄天元たちの圧巻の戦闘シーン。そして驚きのエンディング……。第10話は「見どころが多くて目が足りない!」と視聴者が悲鳴をあげるほど、神展開の連続でした。

●炎上する吉原、炭治郎の覚悟

 仲間たちが次々と倒れ、炎上する吉原。炎の演出がリアルすぎて、Twitterで話題になったほどでした。第9話から続く絶望的な展開のなかで、炭治郎は上弦の陸・妓夫太郎(ぎゅうたろう)に言葉で追い詰められ、指を折られボロボロにされてしまいます。

 このシーンは、炭治郎の揺れる心が印象的でした。固い決意で鬼と退治する炭治郎が、珍しく弱気になってしまうこのシーン。彼を支えたのは、唯一の肉親である禰豆子でした。つらい境遇を前に、彼女は炭治郎に一緒に頑張ろうと勇気づけます。

 妓夫太郎への反撃が描写されたアニメオリジナルカットも印象的でしたが、炭治郎のシーンで特に際立ったのは、妓夫太郎・堕姫への思いでした。家族を鬼に奪われるという残酷な過去がある一方で、「幸いにも」自分が鬼にならない道を選べたと考える炭治郎。

兄妹どちらも鬼という上弦の陸の境遇を前に、彼が鬼に対して抱く感情が鮮明に見えた瞬間でした。

●目が足りない! 花火、炎、雷が舞い散るド派手な戦闘

 炭治郎中心の、鬼を倒す覚悟が描かれたストーリー前半。戦闘が本格化していくストーリー後半は、本編最後の戦闘シーンが「とにかくすごすぎる」と視聴者をざわつかせました。

 爆発をかき鳴らし、妓夫太郎に迫る音柱・宇髄天元。彼は優れた聴覚を駆使し、敵の攻撃を予見・察知し最適な戦闘方法を計算する「譜面」という特技を持ちます。言葉による細かい説明がなく、作画だけでそれを表現しきっていました。

 そして、宇髄は数々の能力と技を駆使し、妓夫太郎と渡り合います。目で追えないほどの目まぐるしい攻防、あたり一面が焼け野原になるほどの衝撃。最後の一撃を加えんと、死線に舞い踊る炭治郎。死に物狂いで叫ぶ3人の鬼気迫る表情は、まさに「遊郭編」のクライマックスを飾るにふさわしい戦闘シーンでした。

 一方で、善逸と伊之助は堕姫の頸に迫ります。善逸は、雷鳴とどろく一閃で首を斬ろうとし、伊之助は致命傷を追いながらも最後の追撃を加える。登場人物全員の死に物狂いが重なり、その迫力に圧倒されてしまいました。

 熱量が極限まで高まり、衝撃のラストで終わった第10話。最終回「何度生まれ変わっても」は、放送枠が45分に拡大され放送されます。壮大な物語の結着を、皆で見届けましょう。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記

(サトートモロー)

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