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アニメ『遊郭編』で煉獄さんの存在を感じられる4シーン 「心を燃やせ!」は永遠に

宇髄に対して煉獄さんがかけた言葉は

煉獄さんの思いを引き継ぐ炭治郎が描かれたTVアニメ『鬼滅の刃』無限列車編Blu-ray&DVD第2巻(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
煉獄さんの思いを引き継ぐ炭治郎が描かれたTVアニメ『鬼滅の刃』無限列車編Blu-ray&DVD第2巻(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

●【第8話】みんなの心の煉獄さん!次回予告にも注目!

 上弦の陸が実は、妓夫太郎(ぎゅうたろう)と堕姫の2体であることが分かり、戦いが激化するのが「遊郭編」第8話です。ここでは、思いがけないボリュームで、音柱・宇髄天元の心のなかの煉獄さんを見ることができます。

 兄である妓夫太郎は、イケメンなうえ、腕もたつ天元への妬みを隠しません。「お前は生まれた時から特別なやつだったんだろうなぁ」「選ばれた才能だなぁ。妬ましいなぁ。一刻も早く死んでもらいてぇなぁ」と言う妓夫太郎に、天元は「俺程度でそう見えるなら、テメエの人生幸せだな」と返すのです。

 そして、「俺の手の平から今までどれだけの命が零れたと思ってんだ」と声を荒げ、心のなかでは「そう。俺は煉獄のようにはできねぇ」と煉獄さんに思いを馳せます。この時の煉獄さんは、原作マンガでは小さな1コマで表情も描かれていませんが、アニメでは天元と背中合わせに立ち白い光に包まれています。ふたりがまるで光と影のようにも見えるシーンです。

 そして炭治郎は上弦の陸の妓夫太郎を前に、それまでにない緊張と恐れを抱きますが、それでも必死で自分を奮い立たせます。そして、そんな炭治郎と合流した伊之助と善逸のことを天元は「自分の継子(つぐこ)だ」と言い、炭治郎は「上弦の陸を倒す方法を見破った」と啖呵を切る天元に煉獄さんの面影を重ねるのでした。

 この回では、伊之助も煉獄さんを思い出すシーンがあります。炭治郎、伊之助、善逸の3人で堕姫を追い詰めるシーンで、伊之助は煉獄さんが亡くなった時を回想し、「鬼を倒さなければ、何のために修行してきたんだ!?」と、自分にはっぱをかけるのです。炭治郎ばかりでなく伊之助もまた、自分の無力さに打ちのめされ、厳しい修行に耐えたことがよく分かります。

 忍として目立たないようにしていた反動で派手になった天元と、家庭に問題があるとはいえ鬼狩りとしてはエリートコースを歩み、生まれつきの派手な髪を持ち、性格も前向き過ぎるほど前向きな性格の煉獄さん。正反対に見えるふたりですが、天元は煉獄さんの訃報に際して、「上弦の鬼には煉獄でさえ負けるのか」とその強さを認める発言をしています。

 一方、『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』によると、煉獄さんは天元への印象を「剣技の軌道が美しい! 忍を初めて見た! 感動! 妻がちょっと多すぎる!」と語っています。この「妻がちょっと多すぎる」という言葉を第8話の最後に次回予告で聞けて、驚いた人は多かったのではないでしょうか? 

 今代の柱としては、最初の殉職者となった煉獄杏寿郎。しかし、彼の真っ直ぐでくじけない生き様や折れない心は、炭治郎ら後進はもちろん、同僚である柱たちにも影響を与えました。あなたの心に残る杏寿郎の名言やシーンは、何ですか?

(山田晃子)

※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

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