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『花の慶次』で戦国武将たちが残した名言4選 シビレるような器の大きさと人間味

人の痛みがわかる優しき武将、真田幸村

●徳川家康「本当の友とは日頃疎遠でも 難儀の時にこそひょっこり現れ 救いの手を差しのべるものよ」

 慶次が京にのぼってから出会った徳川家康は、恐るべき実力を持ち、優しく深い度量も兼ね備えた大人物として描かれていました。そんな家康は、「秀吉暗殺」を企てた忍・侘助を守るために慶次が起こした「いくさ」で、ある名言を残しています。

 侘助を「摩利支天」に見せかけて逃がそうとするも、京都所司代・前田玄以がけしかけた傾奇者たちに囲まれてしまった慶次たち。そこへたまたま京に来ていた前述の奥村助右衛門が現れて、慶次を鉄砲で狙っていた男を始末し、助太刀に入ります。すると、その光景を見ていた家康は「友とはかくありたいものだな」と言うのです。

「運が昇れば 人は友達面して寄ってくるもの」「されど 本当の友とは日頃疎遠でも 難儀の時にこそひょっこり現れ 救いの手を差しのべるものよ」

 この言葉は百戦錬磨の武将にして、さまざまな人間に出会ってきたであろう家康が言うからこそ心に残ります。そしてかくいう家康も、かつて自分の危機を救ってくれた侘助をひとりの「友」として救おうと、その場に駆けつけていました。その後、家康は慶次との果し合いで殺されそうになった玄以を救い、一連の大騒動を秘密裏に収める見事な機転も見せています。

●真田幸村「人間には触れちゃならん傷みがあるんだ!!」

 秀吉と北条氏の戦いが始まろうとしているなか、慶次の馬・松風で初陣に出たいと頼み込んできたのが、のちの悲運の名将・真田幸村でした。松風に惚れこんで何度も慶次たちのもとを訪れていた幸村は、ある時、慶次の家来・捨丸が加賀藩の忍たちに捕まり殺されそうになっている現場に出くわします。

 忍のなかで奴隷のような身分でありながら、慶次の家来になるために仲間を七人も殺していた捨丸は、いたぶられながら何度も「『物』の分際で!」と罵られていました。それを聞いていた幸村は、昔から父に各所へ人質に出されたことで「道具」呼ばわりされた過去を思い出し、捨丸を助けて忍たちを立て続けに殺してしまいます。

 その際に放った「人間には触れちゃならん傷みがあるんだ!!其処に触れたら 後はもう生命のやり取りしか残らんのだ!!」は、心優しい幸村の人柄がにじみ出た名ゼリフです。幸村はその後も捨丸をかばい続け、喧嘩の責任を取って自分が死のうとする優しさと意志の強さを見せました。「小田原攻め」で慶次と行動をともにした際の、かつての恋人・沙霧やその兄で親友・猿飛佐助とのエピソードも泣かせます。

 その他、秀吉が慶次と謁見した際や風呂をともにしたときに見せた天下人としての器や、直江兼続の男気と家臣想いの優しさ、伊達政宗がお家騒動のなかで流した涙なども印象的でした。戦国を駆け抜けた、さまざまな人々の生きざまが心に残る名作です。

(マグミクス編集部)

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