『呪術』や『鬼滅』も 近年のジャンプは黒髪クール系の重要キャラが多い?魅力を考察
女性にもいるクールな黒髪キャラ!

また、現在も連載中の大人気ダークファンタジー『呪術廻戦』(著:芥見下々)の伏黒恵は、主人公・虎杖悠仁の同級生ですが、呪術師としては先輩にあたり、将来を有望視されている才能の持ち主です。生真面目で無愛想なところがありますが、身を挺して人を救おうとしたり、仲間の心配をしたり、何かと面倒見が良く、同級生トリオで成長を促し合うなど熱い心も持っています。
伏黒と似たポジションなのが、アニメ化も発表されている『チェンソーマン』(著:藤本タツキ)の早川アキです。主人公・デンジの先輩で、デビルハンターとしても実力者であり、デンジのバディであるパワーを含んだ三人で共同生活を送るようになってからは、保護者兼監視役として彼らを身近で見守ることになります。普段は素っ気なく冷徹に見えますが、根っこの部分では情に厚く、仕事仲間とも信頼関係を築くなど誠実な人物です。
その他にも、『約束のネバーランド』(原作:白井カイウ/作画:出水ぽすか)のレイや、『ブラッククローバー』(著:田畠裕基)のユノ・グリンベリオールなど、クールな実力者の黒髪キャラの存在がありますが、いずれも活発で元気なイメージの主人公に対して、どこか落ち着きのある冷静な人物であることがわかります。また、それぞれの世界で初心者、青二才である主人公に刺激を与える天才、実力者、人格者であり、やはり最初に出会うライバルや仲間というパターンが多いです。
少年漫画の主人公は派手な髪色のキャラクターが多いこともあり、対比されるキャラは性格と同様に見た目も対比され、自然と黒髪が増えているように思います。かっこよくてミステリアスな雰囲気も際立ち、天然、根は優しいといったギャップも引き立てられていますよね。この点は女性キャラでも、『ONE PIECE』(著:尾田栄一郎)のニコ・ロビンや、『BLEACH』(著:久保帯人)の朽木ルキアなどが当てはまるように思います。いちばん現実世界の読者に近い髪型なのに、派手な色、形のヘアスタイルのキャラたちのなかに黒髪がいると逆に存在感があるのが不思議です。
時に主人公以上の人気を誇る黒髪キャラたち。作劇上も重要なポジションにつくことが多く、主人公と切磋琢磨し合い、道を切り拓き、ヒントを授けるなど物語を動かす大きな役割を果たすこともあり、さまざまな形で影響を与えています。今後もジャンプ作品に登場するであろう、クールな黒髪キャラたちに注目です。
(椎崎麗)