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キレッキレで面白い! 『ジョジョ』荒木先生の巻頭コメント 話題は幽霊目撃談まで

マンガの単行本には、「カバーの折り返し部分」(通称:そで)に作者のコメントが掲載されています。内容は漫画家によってさまざまですが、ネット上では「荒木飛呂彦先生のコメントがキレッキレで面白い」と話題に。『ジョジョの奇妙な冒険』の作者・荒木先生は一体どのようなコメントを綴っているのか、さっそく紹介します。

天気予報で「『怒』の季節」到来!?

荒木飛呂彦先生の「怒」の季節とは?巻頭コメントが面白過ぎる『ジョジョリオン』4巻(集英社)
荒木飛呂彦先生の「怒」の季節とは?巻頭コメントが面白過ぎる『ジョジョリオン』4巻(集英社)

 マンガの単行本で「カバーの折り返し部分」(通称:そで)を見ると、数行にわたって作者のコメントが綴られている場合があります。「作品に関する発言」や「近況報告」など内容は毎回違うため、必ずチェックしている人も多いのではないでしょうか。漫画家の先生ごとにコメントのテイストも違い魅力的ですが、ネット上では特に「『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦先生の巻頭コメントがキレッキレで面白い」と話題になっています。一体どのような内容なのか、注目を集めるコメントを紹介します。

 まず有名なのは8部『ジョジョリオン』4巻に掲載されているコメントです。荒木先生はテレビ番組の天気予報で「本日の最高気温をなかなか言わない予報士」に苛立ちを覚えたようで、「これから何着て出かけようかと急いでる朝に、フザけるな」と文句を綴っていました。

 天気予報にイライラすること自体はまだ普通ですが、一連の出来事に対して荒木先生は「『怒(ど)』の季節がやって来たのかもしれない」と独特な表現から始めます。さらに文中には「あいまいなヤツは嫌いなのォ!」「最高気温はCM中にネットで検索したからもう必要ないのらァー」など謎の語尾がついているコメントも。ファンの間では「数行の間に情緒が変化してて面白いwww」「『怒の季節』っていうワードセンスが抜群だし、『ジョジョ』のキャラみたいな言い回しも最高」といった声が上がっていました。

 また、『ジョジョリオン』19巻に掲載された巻頭コメントでは、親族の面白エピソードを披露。ある日荒木先生の妹が脚を骨折したらしく、電話で「脚、大丈夫??」と尋ねたら「うふっ。」というひと言だけ返ってきたそうです。なぜきちんと答えてくれないのか疑問に感じた荒木先生は、続けて「妹の娘」に質問。しかし結局娘さんからも濁されてしまい、「彼女に『お母さん、脚どうしたの?』って尋ねたら、娘『うふっ。』それだけ。『うふっ』の隠された裏の意味を想像力で読めとでも言ってるのか? 何だ? 『うふっ』って。」という文章で締めくくられていました。同コメントを読んで、「『うふっ』が頭から離れない(笑)」「コラムみたいで読み応えある」などツボにはまる人が多かったようです。

『ジョジョ』名物となった荒木先生の巻頭コメントは、次の巻にまで話題が伸びることも多く、3~4巻に書かれた「火事の時にひとつだけ持ち出すもの」の話題や、27~28巻のイギリス旅行の際に幽霊を見た体験談(心のなかで「面倒くさいな」と思ったら幽霊が消えた)話など、どれも本編に負けず劣らずの面白さ。21~22巻の「記憶力が悪い」ことをポジティブにとらえた持論や、32巻の「こいつはビビったぜ映画ベスト10」、60巻の「好きなオモチャってありますよね 燃えた自分のベスト5」などのランキング発表もあれば、35巻で大真面目に「自然環境破壊」について語ったり、45巻で4部のテーマが「人の心の弱さ」であることを述べたりと、話題は多岐にわたります。

 短い文章でも荒木先生の独自の視点と言語感覚が盛り込まれていて、「コメントだけ本にして出してほしい」「エッセイストとしても天才」と称賛する人が多いです。また、コメントの上にある荒木先生の近影が、何年経ってもほとんど老けていないように見えることも話題を集めています。文庫版や電子書籍では読めない、『ジョジョ』を紙の単行本で集めている人ならではの楽しみと言えるでしょう。

(マグミクス編集部)

【画像】荒木飛呂彦先生の独自視点コメントもキレッキレで面白い『ジョジョ』単行本!(9枚)

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