動機が凶悪すぎ？　映画『名探偵コナン』の恐ろしい犯人TOP3　もはや犯罪のデパート…

堂々の第1位は最悪な宝石強盗！

●第1位『沈黙の15分』山尾渓介

　堂々の第1位は、2011年の『沈黙の15分』です。犯人が凶悪すぎと、ファンの間では有名な作品となっています。

　新しく開通した東都線でトンネルのなかに爆弾が設置されているのを見つけてしまったコナンは緊急停止を頼み、何とか死者を出さずに電車は止まります。警察は東都線の開通式に出席した都知事への恨みから行われた犯行と判断して調査を進めていきますが、そこで都知事がとあるダムの建設に関わっていたことがわかるのです。

　そこで、コナンたちはダムのある新潟県へ向かい、その後、新潟の雪山でも大事件が巻き起こります。そんないろいろと盛りだくさんな一連の事件の犯人は、山尾渓介という男でした。

　山尾は8年前に宝石強盗で人を殺し、その帰り道に飲酒運転でひき逃げをして服役していたのですが、その前に盗んだ宝石を祖母の家に隠していたのです。そして、その祖母の家はダムの建設により水の底に沈んでしまっていました。そこで、山尾はダムを爆破して水を抜き、宝石を回収しようと目論みます。そのテストもかねて、都知事を狙ってトンネルに爆弾を設置していたのです。さらに幼なじみに計画がバレてしまったことで殺害、別の人間に罪をなすりつけ、海外へ逃げる計画まで立てていました。

　強盗殺人からの飲酒運転にひき逃げ、トンネル爆破に殺人にダム破壊と、凶悪犯罪のオンパレードです。前述のふたりのように劇場版の犯人は動機に同情できる部分がある場合も多いですが、山尾には1㎜もその余地がありません。まさに『劇場版コナン』随一の凶悪犯といえるでしょう。

　今回のランキングには入れませんでしたが、2022年公開の『ハロウィンの花嫁』に登場する犯人も実に凶悪です。DVDとBlu-rayの発売は11月9日とのことなので、どのように凶悪なのかはぜひその目でご確認ください！