TVアニメ『異世界ワンターンキル姉さん』 制作を主導する若手たちの「コミュニケーション術」とは
TVアニメ『異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~』は、2023年に放送予定の話題作。村人レベルの能力しかない弟が無敵のチート能力を持つ姉と笑いありバトルありの異世界ライフを繰り広げる、ファンタジーコメディーです。制作の中心を担う若いスタッフたちは、「視聴者に楽しんでもらう作品」を作りたいからこそ、コミュニケーションのあり方を大切にしているといいます。
「話しやすさ」や「意見の出しやすさ」が大事

2023年に放送予定のTVアニメ『異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~』は、小学館の運営するマンガアプリ・サンデーうぇぶりに連載中の人気「姉」漫画が原作。気鋭のスタジオ「月虹」に集った若いスタッフが、そのアニメ化に挑んでいます。
それぞれが初めて職務を担うことになる、監督の高木啓明さん、キャラクターデザインの濱田悠示さん、制作統括の野田涼平さんに、引き続きお話を聞きます。
* * *
──『異世界ワンターンキル姉さん』には、コミカルな場面だけでなく、迫力あるバトルシーンなどアクションの見せ場も多くあります。その点を演出するにあたって、こだわりなどはありますか?
高木啓明さん(以下、高木) アクションに限った話ではないですが、子供の頃に夢見たアニメに少しでも近づけられるよう、精いっぱいの努力をしているつもりです。ワクワクしながらテレビをつけて、期待していたのとちょっと違っていたら思わず腹を立ててしまうような子供でしたから(笑)。視聴者の皆さんに真摯に向き合いつつも、あの頃の自分自身を満足させるものを作りたい……いつもそう考えています。
──そんな監督の夢を形にするために、制作統括の野田さんは、どんな方針で現場を運営されているのでしょうか?
野田涼平さん(以下、野田) 打ち合わせの冒頭から、スケジュールや予算を突きつける言い方はしないように心がけています。もちろん、この作品にも厳しい制限は課せられています。それでも、「だから分かってるだろうな?」というように上下関係を盾にした要求だけをしてしまえば、それだけで意見が出にくくなってしまうからです。
──アニメーションの制作現場は打ち合わせの連続ですから、「話しやすさ」や「意見の出しやすさ」は大事になってきそうですね。
野田 おっしゃる通りです。信頼関係と上下関係のバランスを取りやすい環境を、月虹というスタジオに整えてもらえています。環境づくりという面では、原作者さまや小学館さまにも協力をいただいていますから、これから佳境に入っていく『異世界ワンターンキル姉さん』の制作に最大限活かしていきたいですね。
──お互い、新人の頃から一緒に仕事をしたり、将来の夢や目標について相談し合う仲だったというのも、信頼関係を強めるための大きな要因になっているように感じます。
野田 それはありますね。どれだけ口で立派なことを言っても、苦しい仕事を協力してやり遂げたり、親身になって助け合ったりした経験には及びませんから。





