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作者も殺すつもりだった? しぶとく「死を回避」した人気キャラたち

『ダイの大冒険』のポップは、序盤で人気が出なかったため、編集部から「ポップを殺しましょう」と提案されたという有名な話があります。作者が編集部を説得し、ポップは死を回避して人気キャラになりましたが、なかには編集部どころか作者も殺す予定だったキャラもいるようです。

助かったキャラの代わりに死んだ人物も?

ベジータが表紙の『ドラゴンボール超 DVD BOX4』 (Happinet)
ベジータが表紙の『ドラゴンボール超 DVD BOX4』 (Happinet)

 人気マンガやアニメでメインキャラが死亡すると、読者がショックを受け、SNSのトレンドに入ることも珍しくありません。しかし、逆に殺されるのを回避したキャラもいます。例えば、徐々に成長していくキャラとして有名な『ダイの大冒険』のポップは、序盤では人気がなく、編集部から「ポップを殺しましょう」と言われたという逸話がありました。しかし、作者の三条陸先生が編集部を説得し、ポップはその後人気キャラとなっています。一方で、なかには編集者どころか作者も最初は殺すつもりだった……というキャラもいるようです。

●ベジータ『ドラゴンボール』

『ドラゴンボール』で、悟空に次ぐ人気を誇るベジータは、現在連載中の『ドラゴンボール超』でも、メインキャラとして活躍しています。しかし、『30th Anniversary ドラゴンボール超史集 ―SUPER HISTORY BOOK―』内の鳥山明先生描き下ろしのマンガで、そんなベジータが当初は死ぬ予定だったことが語られていました。

 サイヤ人の王子でプライドが高く冷酷な性格、特徴的なM字の生え際の髪型など、見た目のインパクトも抜群のベジータ。そんな彼の初登場は、悟空の兄・ラディッツが襲来し、それを辛くも撃退した後のタイミングでした。ラディッツのスカウターを通じて、なんでも願いを叶えてくれるドラゴンボールの存在を知ったベジータは、その1年後に地球へとやってきます。

 ナッパとともに地球に到着したベジータは、迎え撃ったピッコロら地球の戦士たちを蹴散らし、界王拳を身につけた悟空と互角以上に戦い、起死回生の元気玉を受けても動けるなど、圧倒的な強さとしぶとさを見せました。それでも、元気玉のダメージがあるベジータは、ヤジロベーの奇襲と悟飯の大猿化によって瀕死になります。しかし、クリリンがとどめを刺そうとしたところで、悟空が「見逃してくれ」とワガママを言ったのです。クリリンは悟空の意見を汲み、ベジータは地球から脱出しました。

 描き下ろしマンガのなかで、鳥山先生はベジータについて「人気が出たので殺せなかった」と語っています。もし人気が出ていなければ、悟空はワガママを言わず、ベジータは死んでいたのかもしれません。鳥山先生の判断によってベジータは死を回避し、彼がいない『ドラゴンボール』が想像できないほどの重要キャラへと成長しました。

【画像】読者の衝撃と悲しみがすごい、死を回避できなかった人気キャラたち(7枚)

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