2022秋アニメ・序盤がすでに最高な3作 第3話で「いい最終回だった!?」
2022年の秋アニメはまさに「豊作」。名作が多数放送され、リアルタイムでの視聴が追いつかないほどです。そのなかには、序盤で「いい最終回だった」「来週は何を放送するの?」と視聴者が思うほどの、感動や衝撃を生んだ作品もありました。そんな序盤でクライマックスを迎えた作品を、3つ紹介したいと思います。
物語がスタートしたばかりなのに「最終回」並みの感動!
放送前から非常に話題だった作品や、放送後ストーリー性、キャラクター性、作画などで話題を読んだ作品も……。2022年の秋アニメは、まさに豊作という言葉がふさわしいシーズンになりました。リアルタイム視聴が追いつかないほど、どの作品にも魅力があふれています。
そのなかで、まだまだ物語がスタートしたばかりにも関わらず、「いい最終回だった」と口にしてしまうような作品がありました。あるいは、「この先どうするの?」と思うような、衝撃的なラストを迎えた作品もありました。忙しい人であれば、序盤でのクライマックスシーンだけでも楽しんでほしい作品を、3つ紹介したいと思います。
●第3話ですでにハッピーエンド!?『虫かぶり姫』

主人公は、本好きで知られるベルンシュタイン家の令嬢・エリアーナ。彼女は王太子クリストファーの婚約者となりますが、それはお互いに利益のある「取引」にすぎませんでした。しかし4年間、彼女はクリストファーと共に過ごすなかで、クリストファーへの想いに気付きます。
しかし、エリアーナの見知らぬところでは、彼女を追い落とそうという暗い陰謀が渦巻いていました。第2話でその陰謀が暴かれ、晴れてクリストファーはエリアーナに、なぜ彼女を婚約者に選んだのか、なぜ4年も婚姻を申し出なかったのかを打ち明けます。
それまでの登場人物たちの動向や、クリストファーの本心、ふたりの出会い。次々と明らかになる真実はあまりに収まりがよすぎて、「このあとどうするの?」とこちらが心配するほど、文句なしに心がほっこりするハッピーエンドでした。
●第4話で第1期終了?『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』

主人公は、第二皇子セドリックに婚約破棄された、ドートリシュ公爵家のひとり娘・アイリーン。彼女はそのショックで前世の記憶を思い出し、自分が乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の世界に転生したのだと知ります。
ゲーム内にて、アイリーンは悪役令嬢として破滅の道をたどります。彼女はその運命を回避するため、第一皇子にして魔王の生まれ変わりである、クロードと恋仲となり一発逆転を狙おうと奔走するのです。
第4話にて、アイリーンはクロードの従者・キースを助け、クロードが死を迎えるシナリオを回避しようとします。そこから怒涛の展開が続き(元婚約者のセドリックがなかなかの悪者でした)、ふたりは晴れて夫婦に。タイトルも回収されて、ものすごく爽快なエンディングとなりました。
しかしラストシーンでは、アイリーンに似た男子学生の姿が映し出されます。「次回からクロードとアイリーンの子供が主人公!?」「次から第2期スタートかな?」と、当惑してしまう展開となります。
●第3話&第4話、感動からの衝撃のラスト!『ぼっち・ざ・ろっく!』

ここまではまさに「いい最終回だった」なアニメですが、『ぼっち・ざ・ろっく!』は感動からの衝撃のラストでした。
主人公は、ギターを愛する重度のコミュ症、後藤ひとり。「ぼっち」の愛称を持つ彼女は、高校で出会った3人の友人と「結束バンド」を結成し、人間関係におびえながら夢のバンドライフをスタートさせます。ぬるぬる動くぼっちの挙動不審な様子は、見ていてクセになります。
第3話では、ついに結束バンドのメンバーがそろい、不器用ながらもバンドとしてのスタートを切ります。ギャグも挟みつつ、「この先が楽しみ」と誰もが思える流れでしたが……。問題は第4話のラストで訪れました。
第4話で、結束バンドはついに活動をスタート。まだ何も決まっていないなか、ぼっちの初オリジナル曲の作詞を担当し、苦悩しながらも書き上げます。家に帰ったぼっちは、みんなととった写真を記念に印刷して眠りにつく……わけですが……。
部屋には、一面にみんなとの写真が。暗い部屋にひびく彼女の気味の悪い笑い声のせいで、サイコホラーなエンディングになりました。原作を知らなかったら、これから物語が急展開するのでは……? と不安になる結末に、恐れおののいた人は多かったでしょう。
秋アニメも終盤にさしかかるなか、序盤ながら感動や強烈なインパクトを残した作品たち。まだ見ていない作品があるのなら、ぜひ一度視聴してみて下さい。
(サトートモロー)