『ドラクエ』「やくそう」は食べる? 塗る? 説明書読み比べてわかった、意外な真実
『ドラゴンクエスト』シリーズに登場する回復アイテム「やくそう」。果たして「食べる」のか「塗る」のかファンの間で議論されてきました。答えは……とても身近な「説明書」にあったかもしれません。
シリーズごとにこんなに違う? 「やくそう」の説明
果たして「やくそう」は食べているのでしょうか? それとも患部に貼り付けているのでしょうか?
『ドラゴンクエスト』シリーズを始めとするRPGのアイテムは、「効果」はわかっていても、その「効果」を得るための動作が省略されているものが少なくありません。その最たる例が「やくそう」です。
『ドラクエ』では、HPを30から40程度回復する最もポピュラーなアイテムです。ではその「やくそう」をどのようにして使っているかどうかは長年ファンの間でも議論され続けてきました。基本的には「やくそうをつかった」という曖昧な説明しかなされないため、「食べて回復」「貼って回復」「煎じて飲んで回復」さらには「炙って吸引」なんて珍説まで飛び出す始末です。
「やくそう」のイラストも、何やら葉っぱの上に「薬的な何か」が載せられているものが多く、今あげた全ての「使用方」が想定できるのがまたファンの想像を膨らませるのです。
……とはいえ、使用方の描写がないといえば、違います。ナンバリングごとの説明書を見ていきましょう。
例えば初代『ドラゴンクエスト』の説明書には「マンドラゴラの根とヨモギの葉をすりつぶして調合した傷ぐすりです」との記載が。意外にも「やくそう」が何から作られているのかが最初にあかされていました。竜王を前にヨモギで回復していたのです。
さて注目すべきは「傷ぐすり」の文言。素人的には傷薬=傷口に「貼る」「塗る」などの外用薬的なものを想定しまいますが、これはどうやら早計だったようです。