ジャンプの「チート級敵キャラ」の倒し方 名勝負だが「ご都合主義」の声も?
たまたま「天敵だった」という不運

●『ONE PIECE』のエネル
主人公の能力の特性を活かしてチート級の敵を打ち負かした名勝負といえば、『ONE PIECE』(著:尾田栄一郎)の「空島編」のエネル戦が思い浮かびます。
エネルは雷を自由自在に操り、自分の身体も雷に変えることができるロギア系の「ゴロゴロの実」の能力者で、圧倒的な戦闘力を持っていました。さらに、「心綱(マントラ)」という力で、広範囲の敵の位置の把握や、相手の攻撃の先読みもできます。今でも「最強」「チート過ぎ」と言われる敵・エネル相手にどう戦うのか、登場人物も読者も絶望するなか、「ゴムゴムの実」の能力者である主人公・ルフィが、「天敵」として現れました。
ゴム人間(絶縁体)という性質でルフィが、「雷を無効化」するという展開には、「エネルの顔芸含めスッキリした」「チートキャラの天敵という主人公感がいい」と、称賛の声もある一方で、「エネルクラスの雷の威力じゃ、ゴムでもひとたまりもない(絶縁破壊)でしょ」「雷のスピードで動けるんだから、ルフィの攻撃当たるわけないし、本来負けるはずがない」「『電熱』は効いてたし、雷で周囲を攻撃して焼き殺せばよかったのに」と、科学的観点で違和感を覚えた人もいたようです。
尾田先生は単行本43巻のSBS(質問コーナー)で、エネルの強さに関して「青海にはもっとケタ違いに強い奴らがいます。エネルでは天下は取れません。」と断言していました。しかし、「ゴロゴロの実」の攻撃範囲やスピードなどで、いまだに「エネル最強説」は根強く残っています。
そんなチート級の力を持つエネルが負けた理由に関しては、「雷が効かない相手にビビッて、冷静さを失い、能力が活かしきれなかった」「ずっと空島にいて、経験不足だった」「能力に頼りすぎていた」などいろいろ考察されていましたが、ルフィの「ゴムゴムの実の正体」が分かって以降は、「所詮『偽物の神』が勝てるわけない」「正真正銘『天敵』だわ」と、彼の敗北に納得する声が強まっていきました。
(椎崎麗)





