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サザエさん宅は泥棒に入られすぎ? 波平が「奇策」で追い払う謎展開も

アニメ『サザエさん』には、よく泥棒に入られるエピソードが登場します。一説に、泥棒に入られた回数は原作マンガだけでも18回に及ぶそうです……。さすがに泥棒被害が多すぎるサザエさん宅の防犯事情など、サザエさん宅の構造や周辺環境を振り返りながら解説します

お金持ちだから泥棒が来る?

サザエさん一家が全員で仲良く写っているアニメ『サザエさん』キービジュアル  (C)長谷川町子美術館
サザエさん一家が全員で仲良く写っているアニメ『サザエさん』キービジュアル  (C)長谷川町子美術館

 ほのぼのと平和な内容が毎週楽しめるアニメ『サザエさん』ですが、意外と泥棒に入られるという物騒なエピソードが多いのはご存じでしょうか? 1992年発売の本『磯野家の謎』によると、原作マンガ68巻のうちで、磯野家が泥棒に入られた回数は18回にものぼるとのことです。

 そんな原作に沿って、アニメでも泥棒は定期的にサザエさんたちの家にやってきます。その回数の異様な多さに、ネットでは「定番エピソードにしても多すぎる」と、心配する声まで出てしまいました。いかにおおらかな昭和世代の話といえど、さすがに防犯意識の低さを指摘したくなります。

 そもそも、サザエさん宅は泥棒を寄せ付けない造りにはなっていません。時代背景が昭和なので、しかたがない面もあるでしょう。しかし玄関はガラスの引き戸で、しっかりした鍵も付けられず、庭に面した廊下も木製の網戸。さらに、サブちゃんがよくやってくる台所の勝手口も、かなり入り込みやすい場所です。

 また、なかに入ってしまえば、外からは見えにくい高い壁が家の周りを囲んでいて、知らない人が入ってきたら吠える犬も飼っていないという、やりたい放題の造りです。これでは頻繁に泥棒から狙われるのも、納得してしまいます。

 原作の四コママンガでは、節分の日に障子を開けて入ってきた鬼のお面を被った人物に磯野家の人びとが楽しそうに豆をまき、鬼を家から追い出すものの、後で家族の誰も鬼役を担当していなかったことが明らかになる、という恐怖のエピソードもありました。犯行後に鬼に成りすまして逃走するとは、とても頭のいい泥棒だと感心してしまいますが、オチのコマでサザエさんはガタガタ震えながら通報しています。毎年ではありませんが、アニメでも節分に磯野家に泥棒が入るのは恒例となりました。

 ちなみに、何度も泥棒に入られてしまったサザエさんですが、ずっと無防備だったわけではありません。2019年12月1日に放送された、「ドロボーに注意」というエピソードでは、近所に泥棒が入ったことを知ったサザエさんが泥棒対策を考案。裏木戸に「鍵がかけてあるので玄関へ(実際はかけていない)」と張り紙を貼るなど、防犯に力を入れた様子をアピールします。

 しかし、サザエさんの努力もむなしく、夜中にどろぼうが侵入。鍵を開けっぱなしにしていたカツオとワカメの部屋から忍び込まれ、家族全員が縄で縛られてしまいます。しかし、骨董品が飾られた波平の寝室を見て「ろくなもんがねえや」とつぶやいた泥棒を見て、波平は彼を目利きだと見込み、あるお願いをするのです。

 泥棒に縄を解いてもらうと、波平は突然押し入れからかつて骨董屋に「室町時代のお茶碗」だと言われて買った骨董品を出して、泥棒に鑑定してもらいます。かなりの謎展開ですが、結果的に波平の行動は泥棒をあきれさせ、何も取られず退散させることに成功しました。

 このまさかの展開には、ネットでも「波平が泥棒に鑑定してもらってて、声出して笑った」「波平は泥棒の存在も縄に縛られている家族のことも、全く気に留めていないのか!?」「高度過ぎる作戦かも」「マスオさんは窓のところにコショウまいて対策していたけど、波平さんの年の功の方が上回った」などと、ツッコんだり、逆に褒めたりする人が続出。波平の「撃退法(?)」は、危険なので真似はしない方がいいでしょう。

 泥棒によく入られてしまうサザエさん一家ですが、実は彼らは2022年5月11日に警視庁から1年間の「防犯広報大使」に任命されています。2022年8月にはサザエさんがプロ野球の始球式を行い、一家を代表して防犯意識の向上を呼びかける運動もしました。もしかしたら、今後はサザエさん宅に泥棒が侵入する回数は減るかもしれませんね。

(LUIS FIELD)

【画像】泥棒に入るならどこから? 磯野家の間取りを見る

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