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万博マニアの『サザエさん』一家 唯一訪れていない日本の万博があった?

国民的アニメ『サザエさん』は国民的行事の万博が大好き! これまでサザエさん一家が訪れた万博を振り返ってみました。

サザエさんの万博訪問は「東芝館」がマスト

アニメ『サザエさん』キービジュアル (C)長谷川町子美術館
アニメ『サザエさん』キービジュアル (C)長谷川町子美術館

『サザエさん』の2025年8月24日放送分で、「祝!万博開催スペシャル」として「サザエ再び万博に行く」が放送されます。サザエ一家が開催中の大阪・関西万博を訪れて、大屋根リングにのぼって広い会場を一望したり、「日本館」を訪れたりするそうです。

 また、この日はサザエ一家が55年前の1970年に開催された大阪万博を訪問する「サザエ万博に行く」(1970年6月14日放送)も放送されます。まさに「万博開催スペシャル」の名にふさわしいプログラムといえるでしょう。

「サザエ万博に行く」は「太陽の塔」の前で記念写真を撮ろうとして階段を転げ落ちた「サザエ」を黒人の男性が助けて、サザエが「アフリカ語でありがとうって何て言うの?」と困惑する場面から始まります。その後も「動く歩道」、ジェットコースターの「ダイダラザウルス」、フジパン・ロボット館などを楽しむサザエ一家の様子が描かれていました。もちろん、当時『サザエさん』の一社スポンサーだった東芝IHI館も訪れています。その一方、東芝のライバルだった日立グループ館を取り上げる太っ腹なところも見せていました。

 ところで、大阪万博の大混雑ぶりは本編のなかでまったく描かれていません。原作マンガには、あまりの行列にくたびれた波平が書き割りの前で記念写真を撮ろうとするエピソードがありましたが、実際に大阪万博を訪れた人の感想はこちらの方がリアルだったのではないでしょうか。

 サザエたちが訪れた万博は大阪万博だけではありません。「万博大好き」なサザエ一家は、日本で開催された5つの国際博覧会のうち、4つを訪れたエピソードが制作されています。

 大阪万博の次に訪れたのは、1975年に開催された沖縄海洋博(沖縄国際海洋博覧会)です。「めんそーれ沖縄」(1975年12月14日放送)では、サザエたちが沖縄に降り立つところから始まり、観光地をめぐりつつ、沖縄海洋博を楽しむ様子が描かれています。サザエ一家が「めんそーれ」という言葉に戸惑ったり、シーサーの存在を知らなかったりと、沖縄が放送の3年前までは外国だったことがよく分かる内容でした。

 次は1985年のつくば科学万博(国際科学技術博覧会)です。「カツオの科学万博報告」(1985年6月30日放送)は、「カツオ」がクラスでレポートする形で当時のつくば科学万博の模様が描かれていました。訪れたのは主に東芝館で、エレクトロプラザで人工衛星の模型を見たり、コマ芸ロボットを見たり、エントランスで世界最大の電球による光のショーを見たりして、サザエ一家が興奮する様子が描かれています。

 そして4番目が、1990年の花博(国際花と緑の博覧会)です。「行って来ました、花の万博」(1990年4月29日放送)では、大阪に住むマスオの母も合流して賑やかな様子が描かれていました。主要な公設パビリオンや庭園のほか、もちろん三井・東芝館も訪れています。

 なお、2005年の愛・地球博(日本国際博覧会)にはサザエ一家は訪れておらず、エピソードも作られていません。2005年のオープニングに登場し、サザエひとりで訪れています。こんなところでも「名古屋飛ばし」はあったようです。

(大山くまお)

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大山くまお

ライター。映画、ドラマ、アニメ、マンガ、プロ野球、名言などについて執筆を行う。中日ドラゴンズファン。著書に『野原ひろしの名言 「クレヨンしんちゃん」に学ぶ幸せの作り方』(双葉文庫)、『名言のクスリ箱 心が折れそうなときに力をくれる言葉200』(SB新書)など。

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