『ドラクエ』胸クソ過ぎる「クズキャラ」3選 ラスボスを喰うゲスっぷり?
不朽の名作「ドラゴンクエスト」シリーズには、個性豊かなキャラクターやモンスターが盛りだくさん。だからこそ善人ばかりではなく、なかには清々しいほどのクズムーブによって、独特な存在感を放つキャラクターも数多く存在します。そこで今回は、選りすぐりのクズキャラを3人ほどご紹介しましょう。
ゲスすぎてラスボスよりも記憶に残る中ボス

個性豊かな登場人物により、数々の物語が紡がれてきた「ドラゴンクエスト」シリーズ(以下、ドラクエ)。勇者や主人公を始めとした、さまざまな運命を背負う者たちの活躍に胸を打たれたという人も多いのではないでしょうか。しかしなかには、思わず「人の心はないのか!」とツッコみたくなるほどのクズっぷりを発揮するキャラクターも……。
●ゲスの極みともいえる所業を見せた「ゲマ」
特に代表的な例といえるのが、『ドラクエV』に登場したゲマでしょう。ゲマは人間世界を侵略するために立ち上げられた宗教団体「光の教団」の幹部で、口調は常に丁寧である一方、作中での振る舞いは悪逆非道そのもの。有名なのが、幼少時代終盤「ラインハット」編で主人公の父・パパスと対峙するシーンです。
最初は部下のジャミとゴンズを差し向けて様子をうかがうものの、返り討ちにされると主人公を人質に取ってパパスを無力化。そのままふたりを痛めつけさせたのちに、最後は自らが得意とする火炎系の呪文で命を奪ってしまうのでした。
パパスを消し炭にした際、ゲマは笑いながら「子を想う親の気持ちはいつ見てもいいものですね」とご満悦。そんなゲスの極みともいえる所業は、当時多くのプレイヤーに衝撃を与えたようです。
なお、オリジナル版では終盤まで目立った活躍はありませんが、リメイク版では出番が激増していました。たとえば青年期で主人公と妻がジャミによって石化させられるシーンがゲマに変わっていたり、倒されるはずだった「ボブルの塔」での戦いで生き延びる展開になっていたり……。オリジナル版に比べて遺恨がマシマシになったことで、直後の戦いに熱が入ったという人も多かったことでしょう。中ボスながら、ラスボスのミルドラースよりも印象に残ったというプレイヤーも少なくありません。