【漫画】「やられた！」　授業や部活がなくても生きていける？　教師の話に聞き入ったあとのオチが衝撃！

もっともらしい話をする「タイミング」が問題？

「無駄です！」

　テスト前に自分の授業を全否定しだす地理の先生。それだけではなく、本や部活などさまざまなものも否定していきます。突然のことに戸惑いながら、話に聞き入る生徒たちでしたが……。

　ふえふきさん（@hohindahohinda）によるマンガ『中学の頃　地理の先生の話』がTwitter（X）上で公開されました。いいね数は8.1万を超えており、読者からは「ユーモアがある先生だな！」「策士すぎる」などの声があがっています。

　ふえふきさんはマンガアプリ「GANMA！」にて、『77億の災厄』（完結作品）を配信しており、現在は『ツギハギだらけの最強勇者』も連載中です。作者のふえふきさんにお話を聞きました。

ーーふえふきさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

　もともとマンガが好きで読んでいました。そんなとき、両親に連れられて行った画材屋にマンガの画材コーナーがありました。つけペンやトーンなど本格的な道具を見たら使いたくてたまらなくなって、それがきっかけで描き始めました。

ーー今作の『中学の頃　地理の先生の話』が生まれたきっかけは何ですか？

　ふと自分の中学時代を思い返す機会があって、その思い出のひとつがこの話しでした。忘れないうちにマンガにして残しておこうと思って描きました。遅すぎるかもしれませんが約10年越しに描いた日記のようなものです。

ーー地理の先生のお話の内容とまさかのオチがとても面白かったです。この作品を描くうえで気を付けた点や工夫した点はありますか？

　ありがとうございます！　当時の私が先生に対して抱いていた「淡々として考えが読みにくい大人」という印象をマンガでも出せるよう描いたつもりです。

ーーそのほかにふえふきさんが出会った印象的だった、影響を受けた先生はいましたか？

　短期間だったのですが一時期フランス語の短期授業があって、授業の一環でフランスの歌手の歌をいろいろ聴きました。その影響で当時気に入った曲は調べて何回か聴くようになっていました。

ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　たくさん感想をいただけてうれしかったです！　ただ、途中からあまりにも通知が来すぎて全部は見られてはいませんので……申し訳ないです。

　でも「もしかしてウチの学校の先生では？」と思い至る人や、いろんな人の印象に残った先生エピソードが話されていて楽しいですね。

　先生の「僕も嫌です、そんな世界」に関しても共感していただく声がたくさんありましたね。私自身、1ページ目の理論で行くと「無駄」に分類される職業なので印象に残って覚えていたのかもしれません。

ーー現在、ふえふきさんはマンガアプリ「GANMA！」にて『77億の災厄』（完結）を配信しており、『ツギハギだらけの最強勇者』も連載中です。それぞれのあらすじと見どころを教えてください。

『77億の災厄』は、物怖じしない言動のイサカ、怖がりなミズノ、ふたりの男子高校生コンビが「古いPCに残っていたある動画」をキッカケに怪異に巻き込まれていくところから始まります。侵食される日常、日に日におかしくなるイサカ、彼らに日常は帰ってくるのか…？

作中でふたりはさまざまな「怪異の映った動画」を再生していくのですが、再生するたびに現実世界では不可解な事件が起きていきます。それでも動画に魅力を感じるイサカ、やめさせたいミズノ、ふたりのスタンスの違いも楽しんでいただけると思います。

『ツギハギだらけの最強勇者』の内容は、臓器を持ち去られ魔王に敗北した「勇者」、その死体にゾンビとして転生した扇は脱ゾンビ＋人間として復活するため魔王討伐を引き継ぐが……扇の身に容赦なく絶望が降りかかり続ける、という作品です。

　前作がホラーだったせいか、全体的にキャラはかわいいですが凄惨な展開や鬱展開が多いといわれます。それでも前向きな主人公のおかげで暗さを中和できていると思います。

　また、マンガアプリ「GANMA！」で完結作品全話無料公開キャンペーンを行っており、『77億の災厄』もその対象となります。無料で読めるのは8月31日午後12時までとなります。

ーー今後、Twitter（X）で発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　現在連載中のマンガの宣伝がメインになります。まずは本業を大事にしたいです！　エッセイはまたきっかけがあればまた描くかもしれません。また読んでいただけたらうれしいです。

●マンガアプリ「GANMA！」に掲載中の『77億の災厄』（完結済み）

●現在、「GANMA！」で連載中の『ツギハギだらけの最強勇者』