地獄絵図! 『呪術廻戦』渋谷事変後「消えた」キャラに「つらい」「観てられない」
高専関係者の「死」は渋谷事変以降も続く

●禪院真依
渋谷事変以降も、主要キャラクターの戦線離脱は後を絶ちません。禪院(ぜんいん)真希の双子の妹で、呪術高専京都校2年の真依もそのひとりです。
真依と真希は有力な呪術師の家系である禪院家の血筋に生まれました。彼女たちが一卵性双生児であることが原因なのか、禪院家では姉妹そろって「落ちこぼれ」扱いを受けてきました。
呪術師の世界で双子は「凶兆」とされており、ふたりでひとりの存在と見なされるため、それぞれが半人前の力しか得られなかったと考えられています。そして、実父である禪院扇から憎まれ、最期は姉妹そろって呪霊まみれの部屋に放り込まれてしまいました。
しかし、真依が犠牲になることで真希は呪力を持たない代わりに常人離れした身体能力を手に入れる「天与呪縛」のポテンシャルを100%引き出すことに成功します。こうして真希は禪院家を壊滅させるほどの力を得ましたが、その力の代償はあまりに大きかったといえるでしょう。
●夜蛾正道
最後は、呪術高専東京校の学長である夜蛾正道です。彼はぬいぐるみに呪いを込めた「呪骸」を操る傀儡呪術学の第一人者であり、突然変異呪骸であるパンダ先輩の生みの親として知られています。
しかし人工呪骸の技術で強力な軍隊を作ることも可能なため、呪術師の上層部から危険視されて命を狙われます。最終的に呪術高専京都校の楽巌寺学長との戦いの末に、命を落としてしまうのでした。
彼の死を看取ったパンダ先輩の「だがこれだけは覚えておけ」「パンダだって泣くんだ」という悲痛な言葉は、読者の心に深く残っていることでしょう。実際にネット上では、「まさか夜蛾学長が死ぬとは思わないじゃん。パンダ先輩の『パンダだって泣くんだ』でもうダメ」「学長の最期がアニメ化されたら高確率で大泣きする」といった声が相次いでいました。
ところで戦線離脱キャラといえば、虎杖たち呪術高専一年ズのひとり、釘崎野薔薇は渋谷事変での一件以降、長らく生死不明の状態です。ファンの間では生存説がささやかれているようですが、彼女が元気な姿を見せてくれる日はやって来るのでしょうか。その運命については、今後の連載を待つばかりです。
(ハララ書房)